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今日も何かを間違えた

たびたび歌詞を解説します

2021.04.14 11:26

タイトル通りです。


愛を伝えたいだとか/あいみょん


"結局のところ君はさ どうしたいの

 まじで僕に愛される気あんの?"


あいみょんはほとんど聞かないけれど、

この歌詞にはビッと感じるものがあった。


愛する側の歌はとても多くある。

愛される側の歌もよくある。

望まない愛を歌う歌も叶わない愛を

歌う歌もたくさんある。


だけど、愛する側が

愛される気があるのか?

と問う歌はなかなか見当たらない。


どこまでも自分の中だけで、

愛する側の視点なのに

ちぐはぐな強気がなんともナイスで、

今っぽくもあるし、結局のところ

弱い立場なのもいい。


情けなさの中にある捨て鉢な強さが

歌を際立たせている。



おはよう/keno

"素直になれない素直さなんかじゃ

 君になんにも伝わらない"


なんの衒いもないまっすぐな言葉が最近のツボ。


素直って言葉は綺麗に聞こえるけど、

そうじゃなくてちゃんと考えて

相手に伝えなきゃダメだよ、って教えてくれる。


なんだか絵本の教訓みたいな言葉。


当たり前のことが1番大切みたいな、

ストレートさが良い。



時間がない/キリンジ

「明日死ぬとしたら」っていうのは

誰もが考えたことあるifだろう。


好きな人に告白するとか、

親しい人たちに愛を伝えるとか、

いろんなことを考えると思うけど

この曲はアダルトにいやらしくなく、

スムースに歌い上げている。


特に好きなのが最後の

"花びら散って森は輝いて あぁ

 さっと手をふってサヨナラする

 人さえ人に留まらぬ 大切なもの

 見失ってしまいそうさ

 君に愛を伝えておこう 

 愛をあるだけすべて "


という言葉。


青臭さを残しつつ、大人な切なさもある。

花びら散って、森は輝くという諸行無常感。

人さえ人に留まらぬという気持ちの強さ。

上質なPOPSを絶えず供給するKIRINJIは

やっぱりすごい…



青春病/藤井風


"青春の病に侵され 儚いものばかり求めて

 いつの日か粉になって散るだけ

 青春はどどめ色 青春にサヨナラを"


自分の状況と相まって、心の中に

ガツンと残った言葉。

爽やかで綺麗な青春の奥にある暗い部分を

目の前に引っ張り出されたような倒錯した快感。


そのメリハリをこれでもかというほど

食らわされる歌。


藤井風の曲の中で1番好き。



アクアマリンのままでいて/Every Little Thing

カルロストシキ&オメガトライブのカバー。

本家より軽くシティ感あふれるアレンジは

賛否両論だが、僕はとても好きだ。


"通りすぎる男たちで きらめいていく女(ひと)

 せめて僕を殺すときだけ 

 アクアマリンのままでいて"


身勝手とも言える男の愛情が表現されている。

アクアマリン=純情のモチーフと取れる。


愛するときだけではなく、

殺すときだけという言葉が

大人の切なさを醸し出している。


"甘い蜜を吸うたびに 君が君を裏切っていく"

という言葉もよい。


気持ち悪い歌は名曲という説に間違いはない。



最近気になっているのはそんな感じです。



ps.車を買う気が失せてきました。

     レンタカーでもいいかなぁ…笑