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『男はつらいよ』50年をたどる。 epubダウンロード

2021.01.26 08:28

『男はつらいよ』50年をたどる。

, 都築 政昭


によって 都築 政昭

4.8 5つ星のうち 4 人の読者

ファイルサイズ : 20.81 MB

内容紹介 シリーズ50作目となる『男はつらいよ お帰り 寅さん』が12月27日に公開されます。実に、前作から22年ぶりの新作!そんな奇跡の「国民的映画」はどのように生まれたのか?『男はつらいよ』50作を記念して刊行される本書では、映画誕生秘話から渥美清の知られざるエピソード、「山田洋次監督論」から作品解説まで網羅。映画評論など30以上の著作を誇る都築政昭氏による『男はつらいよ』評論の決定版!**********************目次より第1部 寅さんの風景1 “寅さん”誕生秘話●「鳥肌が立つような興奮」●「なぜ殺した!」抗議電話が殺到●映画化猛反対を押し切る2 “寅さん”は万華鏡●ふたりの黄金コンビ誕生●“寅さん”と呼ばれた渥美清●“万華鏡”と“風の精”●雲水の寅さんは“癒し”の名医3 熱投の第1作『男はつらいよ』●巧まざるシチュエーション●寅さん、凱旋気分で帰郷●マドンナへの熱き片思い4 『男はつらいよ』の世界●ハリウッド映画をしのぐ●男が泣ける喜劇●遊び人と堅気の人々●望郷とケンカと旅●至福の片思い●笑いと糞尿譚●愛すべき日本人の典型たち●車一家の年代記●監督の笑い声とチームワーク第2部 『男はつらいよ』秀作篇1 至福の実らぬ恋『寅次郎あじさいの恋』(第29作)2 地道に汗する寅さん『望郷篇』(第5作)3 道化の寅さん『口笛を吹く寅次郎』(第32作)4 寅さんへのオマージュ『寅次郎物語』(第39作)5 寅さん2世誕生『ぼくの伯父さん』(第42作)6 寅さんが愛したリリー4部作『寅次郎忘れな草』(第11作)、『寅次郎相合傘』(第15作))、『寅次郎ハイビスカスの花』(第25作)、『寅次郎紅の花』(第48作) 第3部 山田洋次の風景1 渡満、そして敗戦●奉公人の涙●落語全集は私の宝物●ピーナツ売りの少年●汗と笑い●欠損家族――父と母の風景2 斜陽映画界の救世主●大衆は頼もしい援軍●ヒーローはいつも落ちこぼれ3 「やさしさ」と「誠実さ」●自身の小賢しさを恥じる●灯火の下の家族――幸せの風景4 忍び型フェミニスト――男と女の風景●初恋の候●映画人は人を楽しませるもの●そこつ者、道楽者に惹(ひ)かれる軽率な精神構造●反骨―オアシスを求めて 内容(「BOOK」データベースより) 奇跡の「国民的映画」はどのように生まれたのか?『男はつらいよ』誕生秘話から、渥美清の知られざるエピソード、「山田洋次監督論」から作品解説まで、『男はつらいよ』評論の決定版! 商品の説明をすべて表示する

ファイル名 : 男はつらいよ-50年をたどる.pdf

以下は、『男はつらいよ』50年をたどる。に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。

つい先日、『男はつらいよお帰り寅さん』を見て、懐かしさのあまり本書を手に取りました。山田洋次さんによる映画監督であり作家の脳内の産物である寅さんですが、渥美清さんの演技により、独立した人物として独り歩きし、日本中のファンを喜ばし、今なお多くの観客を動員している映画の原動力を知りたいと思ったのが原点でした。山田監督は笑いの中に、悲しみを詰め込むのがとても上手な方です。喜劇なのにホロっとさせるシーンが多いから、今でも多くのファンを獲得しているわけです。47pに紹介されているように「下町の匂いを濃厚に持っている人たちを通して、僕は東京人の飾らない魅力」を描こうとしたのが、普遍的な魅力へと広がっていったのだと思っています。筆者の都築政昭さんは、複数の大学の教授として、映画に関する著作の多い方です。これまで観てこられた「寅さん」映画の場面を丹念に紹介しながら、山田監督の意図や想いを、寅さん映画を元に説明しようとした本でした。今の時代のスタンスから「寅さん」の映画を見れば、ユートピアのような世界が展開していました。同時代の視点からとらえてもいささか浮世離れした人間関係でしたが、そこに流れる人と人とのつながりの温かさは普遍的なものであり、生き方の根幹をなすものでした。そこが観客の共感を呼び、多くの根強いファンに支えられ、お正月とお盆の時期の松竹の看板映画として親しまれてきたのも事実です。寅さんの失恋は恒例のようなものでしたが、それに対しても筆者は86ページで「徹底したフェミニストの寅さんは、想像力の天才であり、夢想するだけで恋することの喜びを享受する」という構図を明確に解説し、指摘しています。お約束が回を重ねることに確信へと代わってきます。観客の「寅さん」への思いは、その不器用で直向きな寅さんの生き方にも共鳴していくわけで、昭和という時代をより温かな人間関係が存在していた時代という捉え方をも後世の人が感じることでしょう。山田映画も寅さんも一緒に眺めてしっかりと分析してきた筆者でないと指摘できないような視点も盛り込んでありました。紹介されている映画のワンシーンの解説は実に詳しいものでした。観ていない作品まで既視感にとらわれるほど、丁寧に詳しく解説してありますので、もう一度過去の「寅さん」に会いたくなる本でもありました。