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文霊 〜フミダマ〜

vol.2【文法軍大佐 ムスカより】

2016.11.25 21:47

諸君、私はムスカ大佐だ。


以前、別ブログでも投稿したが、私のかつての台詞から再度、基本的な表現技術を紹介しよう。


私はラピュタ中枢でシータ君から飛行石を奪い、ラピュタの兵器機能を説明する古代文字が読める様になったのだ。

それこそがラピュタの真の化学力、真の価値なのだよ。つい興奮してこう言った。


「読める!読めるぞ!」


これが『反復法』だ。リフレインとも呼ばれてる。


そしてバズー君、シータ君にその兵器の破壊力たるや披露した。こう言いながら。


「見せてあげよう、ラピュタの雷を」


それが『倒置法』だ。つまり普通は

「ラピュタの雷を見せてあげよう」と言う文を置き換える表現の技である。


軍隊の連中は上空から海へ落とした。その光景を見ては痛快でならなかったよ。そう、私はあの時確かにこう言った。


「見ろ!人がゴミの様だ」


それこそが『比喩法』だ。○○の様だと例える事だな。


続けて二人にこう尋ねたのだけどね。


「最高のショーだと思わんかね」


それが『反語法』という物だ。最高のショーだと思う、とただ言うだけではつまらないだろう。思わない訳がないのだよ。


しかし、バズー君、シータ君の二人はあろう事か、最後にあの忌々しい呪文を唱えてしまった。

そう、「バルス」だ。

飛行石からほとばしる閃光に、直視した私は視力を失ってしまった。


「目が!目がぁっ!」


目が見えなくなった!と言おうとしてたのか、目が痛い!と言おうとしてたのか、おそらくその両方だったとは思うが、そんな長い台詞を言ってる場合じゃない。

『省略法』だ。

文章なら読者が、芝居なら観客が、その状況から先の言葉は想像する事だろう。そして省略法によって、その台詞を言った人間の心情も込められてると言った所か。


以上が私の台詞による文法講座だ。

よもやラピュタの映画公開から30年も経ってそんな説明をするとは思わなかったが。地獄も案外と退屈な所でな、良い時間稼ぎになった。感謝しよう。