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神保町映画祭スタッフ ブログ

神保町映画祭2日目レポート 第一部

2016.11.27 03:00

朝から冷え込み、あいにくの天候だったこの日。第一部の結果発表・授賞式を前に雨もあがり、会場は満員の盛況ぶりとなりました。


まずはご当地、千代田区観光協会 森川清司郎会長のご挨拶から。熱意あふれる里みゆき 神保町映画祭事務局長との出会いにまつわるエピソードをご披露くださいました。

神保町映画祭が、地域に根ざした映画祭として育ちつつある様子が伝わってきます。


引き続き、準グランプリの発表です!


第二回 神保町映画祭 準グランプリ

飯野歩 監督『落研冒険支部』

[あらすじ]
落語好きな女子高生・五月翠(さつきみどり)は、落語研究部に入るため部室を訪ねる。
そこで出会ったのは落研部長の女子高生・田丸礼奈。そして、生徒ではなさそうな謎の少女。
少女は中国人で、マフィアの人身売買から逃げてきた、と田丸に聞かされる五月。
真実か、そうでないかが見えないまま、少女を助けようと動き始める田丸。
落研に入りたいと思っていただけの五月に降りかかった突然の事態。
三人の少女の冒険が始まろうとしていた。


少女たちの瑞々しい魅力と、舞台となった地方の街の緑濃く美しい風景が印象的なこの作品。

脚本を担当された市村政晃さんが「ハードボイルド映画の定石を少女でやってみた」というだけあって、息もつかせぬクライマックスシーンも注目です!


会場には、主演の田丸礼奈役を演じた、小園 優さんが駆けつけてくださいました!

劇中の、不思議な存在感がありながらもどこか素朴な女子高生姿とはうって変わって、大人っぽい雰囲気の小園さん。「うれしいです」のひとことにも、作品への思い入れがあふれていました…!


続いては、神保町映画祭PR ちよだの魅力シリーズ「再会」渡邉聡監督、主演のフジイミホさんが登壇。

「再会」制作の経緯や、千鳥が淵でボートを漕いだ撮影時のエピソードなどをお聞かせいただきました!

その後、ゲストにお迎えした福興浜団 ・丹治聖一郎さんのコメントに続けて、福島ドキュメンタリー映画「Life」予告編を上映。みなさん、真剣な表情で見入っていました。

「Life」予告編の上映に続いては、昨年度の第一回神保町映画祭で披露された

神田組プロジェクト第一弾作品「ここから」の澤口明宏監督が登壇。

第二部・神保町シアターにて上映される「ここから」撮影時のエピソードなどをお聞かせいただきました。そして監督の新作オムニバス映画「TOKYO CITY GIRL 2016」のお話も…!


そしていよいよ、第69回カンヌ国際映画祭にて、「ある視点」部門の審査員賞を受賞した「淵に立つ」の深田 晃司監督がグランプリ発表のため登壇。

まずは“観客賞の映画祭”である神保町映画祭の意義を汲んでいただき、関係者も冥利に尽きる励ましのお言葉をいただきました!


続いて、グランプリ作品の発表です。

第二回神保町映画祭グランプリ

角川裕明 監督

『ミュージカル/MY☆ROAD MOVIE

~チャリンコで自分探しの旅~』

[あらすじ]
永井功。43歳、バツイチ。売れない役者。今日は初主演映画の撮影日。監督は友達でもあるトミー。早朝、意気揚々と撮影場所に来てみると、そこにはすでにカメラを回しているトミー監督が一人だけ。スタッフ他にいないことを告げられて上、急遽言い渡された「日没までに☆印を5つ集めてユウキ ヲ テニイレヨ」というミッション。そして監督と二人きりの撮影が始まったのだった。「ミュージカル×自転車×ロードムービー」という全く新しい形で物語はテンポ良く進み、その中で次第に永井の過去や内面がえぐり出されて行く。そして撮影の最後に永井を待っていたものとは。


ラップあり、ファンクテイストのロックあり、そして染み入るバラードも……と、多彩な音楽も楽しいこの作品。

つい「本物のドキュメンタリー?」と錯覚してしまうほどのリアルな設定、ドラマパートも魅力的です。

会場には、角川裕明監督と、主演の永井 功役を演じた保倉大朔さんが駆けつけてくださいました。

「ミュージカル映画を広めたい」という角川監督の熱い想いがあふれる受賞コメントも飛び出し、第一部は折からの寒さを吹き飛ばす勢いでクライマックスを迎えたのでした。

会場のHASSO CAFFEをバックに受賞者、ゲスト、スタッフ皆で記念撮影!