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旅のチカラ、旅のカケラ

心に巻くネジ

2008.02.22 04:30


重たい荷物を抱え、宿を探す。

ひよっ子バックパッカーのデビュー戦だ。

日本から持ってきたガイドブックのコピーを頼りに

道行く人に「エクスキューズミー…」を、繰り返した。

徐々に気温は上がり、30度を超えただろうか。

シンガポールの美しい街並みに、額の汗もきらめいていた。

2時間かかってようやくお目当ての宿を探しあて、

狭いドミトリーの小さなベッドを確保した。17Sドル(1200円)だった。

国籍もわからない2人と同じ部屋。

「ハロー」と笑顔で挨拶すれば、それだけで通じ合えているようだ。

ここでは男女同じ部屋。性別や国籍は関係ない。

ただ、「旅をしている」という合言葉で信頼関係が成り立っている。

窓のない部屋は、空のように青い壁が印象的だ。

この小さな空間がやっと手に入れた安息地である。

街の雑踏が遠くに聞こえる。壁の冷たさが心地いい。

いつもなら早く繰り出したい衝動にかられるのに、

今はじっと、このやすらぎを感じていたい。


特別だった旅が、こうして日常になった。

毎日がワクワクの連続だろうと思っていたがそれは違うようだ。

楽しい。もちろんその気持ちは大きい。でも、

「生きる」という自分の命との距離が縮まった気がする。

刺激をただ求めるのではなく、見知らぬ地で、

生きる場所を切り開かなければならない毎日。

ただ先を急ぐことが重要ではない。足元を固めて、

一歩ずつ進むことがコツのようだ。


あれ?これって人生と一緒かも笑

旅って人生の縮図なんだ。

どこまで行けるか?

さあ、心にネジを巻いて、はじめの1歩を踏み出そう!