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【閉店】チョロンでの休憩にぴったりな「Cam cam kafe」

2021.04.19 05:05
初訪 2021.01   更新 2023.05.12


【2023.05.12 追記】

こちらのカフェは、残念ながら閉店しました。




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ホーチミン市の中心地から車で20分ほどの場所にある、華人街チョロン(Cho Lon)



チョロンとは、

17世紀後半以降、中国からこの地域に華人が移り住み、18世紀後半に華人街を形成。
現在も、5区と6区、11区をまたいだエリアに、広東や潮州、福建から渡ってきた華僑やその子孫が暮らしています。



中華寺や市場、中華系レストランなどが点在し、中心地とはひと味異なる雰囲気が楽しめるのですが、

難点が、散策途中に立ち寄るカフェが少ないこと。



雑多な街の雰囲気に少々圧倒されながら、街歩きで疲れたあとは、めぼしいカフェも見当たらず、1区方面に戻ってしまうパターンが個人的にも多いのですが、


ローカルアパートの一角に、華人街の雰囲気が味わえるチョロンならではのカフェがあります。



目の前に中華寺を眺めながら、ビートルズを聞き、コーヒーを傾ける。

そんなゆったりとした時間が、自然と穏やかな気持ちにさせてくれる「Cam cam kafe」



店名の「Cam」は、ベトナム語で「オレンジ」を意味し、

屋根の朱色が褪せ、オレンジ色に見えた中華寺の風景から名付けたそうです。





それでは、さっそくカフェに向かいます。


場所は、1区から5区に伸びる長い通り「グエンチャイ(Nguyen Trai)」


グエンチャイ通り802番地に中華寺「ハチュオン會館(Ha Chuong Hoi Quan)」があり、その隣の806番地に、カフェが入居するローカルアパートがあります。




↑ カフェに行くには、中華寺すぐ隣のこの入口から。




駐輪場を抜けると、左手にオレンジ色のロゴが貼った(↑ 写真上の)階段入口が見えるので、2階(日本でいう3階)まで上がります。



2階についたら、左手の通路へ。

突き当たりまで進めば、カフェに到着です。



席数はそれほど多くないですが、

簡易テーブルとイスだけの通路席と、

階段を上がった屋内席があり、


そのどちらからも、眼下に中華寺が望めます。



↑ 屋内席からの風景



カフェのキャッチフレーズが「All you need is Love」であるように、店内のBGMはビートルズがメイン。

ピースフルで心穏やかなカフェタイムが流れていきます。




壁には、隣の中華寺のスケッチが雑学メモとともに飾られているので、興味のある方は見てみては。





メニューは、

ベトナムコーヒーやピーチティー、ソーダやヨーグルトなど、定番のラインナップがリーズナブルな価格で揃います。


(写真をクリックすると拡大表示されます。)



「Must Try!」と書いてあったので、ハーブ入りコーヒーに挑戦してみました。



「Kafe thuoc bac」3万5000VND(約170円)

好みがきっと分かれますが、スーっとするミントシロップ入りコーヒー。

チョコミントがダメな人はたぶんダメかもです…笑


南部の庶民的な陶器「ソンベー焼き」で供されます。




「Kafe da」3万VND(約150円)

昔ながらのパンチのある深煎りのベトナムコーヒー。





このカフェは元々、1区の古アパートにある「Mockingbird Cafe(Facebook)」のオーナーが開いたお店で、そちらも歴史ある「ベトナム国家銀行 ホーチミン支店」を望むカフェ。

"古い建築を愛でる" カフェという点ではどちらも共通しています。


Mockingbird Cafe から見えるベトナム国家銀行




なんでも、都市化が進み、古い建物が年々消えていくサイゴンで、歴史的建築を残す取り組みの1つとして、若者を呼ぶ印象的な景色のカフェを作ったそうです。

(補足 : 現在のcam cam〜は別オーナーです)





また、どちらも歴史的な建築物だけでなく、住民の生活が垣間見えるのも面白いところ。


特に、チョロンのこのアパートは、ほかにカフェなどのお店がほぼ入っておらず住居がほとんどなので、向かいの窓や見下ろす風景から、チョロンに暮らす「チョロネーゼ(Cholonese)」の暮らしが垣間見えます。

(カフェのHPにあった「チョロネーゼ」という表現がかわいかったので拝借 笑)


チョロンの雰囲気を、いつもとは違う角度から味わえます。






隣にある中華寺「ハチュオン會館」についても少し。


ここは、福建省から来た華僑が集う同郷会舘として1809年に建てられた建築で、主に航海・漁業の女神である「天后聖母(別名: 媽祖)」を祭っています。



同郷会舘の用途を兼ねた中華寺が、チョロンにはいくつもありますが、

曲線を描く屋根のラインは、遠い海沿いの街から船で渡ってきた福建建築の特徴。

細かな装飾が施された屋根にも、注目してみては。



屋根の脇には、「国の平和」「人々の幸せ」「安定した天気」と、いまも変わらず願いたくなる願いが記されています。





ちなみに、この Cam Cam Kafeの「Cam group」は、

チョロンにいくつかの部屋を所有していて、格安で女性専用ホステルや部屋貸しをしていましたが、2021年4月現在は、空き部屋なしとのこと。


空き部屋があれば Facebookページ (Nha Cam)にて更新されるので、気になる方(潔癖性でない方)はチェックしてみては。




アパートの裏手にはローカルマーケット、

近くには

・チキンライスが有名な「コムガードングエン(Com Ga Dong Nguyen)」

・台湾料理店「大娘水餃(Sui Cao Dai Nuong)」

・手芸市場「ダイクアンミンモール(Đại Quang Minh Mall)」

・カラフルな中華寺「オンラン会舘(Hội quán Ôn Lăng)」

などもあるので、街ぶらを楽しむのもあり。



街を歩き、地元の生活を垣間見ながら、チョロンでの体験をより思い出深いものにしてみては。




Cam cam kafe / カムカムカフェ

  2F 806/5E Nguyen Trai, Q.5, HCMC

  9:00〜22:00

  098・809・8010

FB   www.facebook.com/camcamkafe

Map https://goo.gl/maps/qgbqykwZhuxYUg1V8