まとめ「カセットテープを聴け!」名勝負10選
“日本で一番圧倒的に天才かつ世界でも頂点の一つに君臨するバンド、Boys Age”のKazと、音楽評論家がカセットテープ作品を題材にレビュー勝負を繰り広げる連載「カセットテープを聴け!」。その名勝負をランキング形式でご紹介。 花のない桜を見上げて、満開の日を想おうじゃないか。
10位レディオヘッド『OKコンピューター』
マニアックなレビュー対象作品がこの連載の特徴ではあるものの「さすがにマニアックすぎじゃね?」ということで、急遽大メジャー作品を突っ込んだ回。田中宗一郎先生とザ・イエロー・モンキー吉井和哉氏による伝説のライナーでも知られる歴史的名盤だけに、どんな勝負になるのかと思いきや、田中宗一郎先生がAMP照沼健太のレビューに対し連載史上最大の酷評を食らわせる大荒れの勝負に。
9位カラー・フィールド『ヴァージンズ・アンド・フィリスタインズ』
岡村詩野氏による★4つのレビューに対し、あえて作文のモチーフに対して何ひとつ書かず、YouTubeをひとつ貼るだけというKazの禁断の手法の前に田中宗一郎先生もお手上げ。★1つどころか満点を与えるという連載の中でも3本の指に入る波乱の勝負。ってか、勝負と言えるのか?
8位O.S.T.『サスペリア』
記念すべき1回目にして、いきなりのレビュー対象作品がサウンドトラックであるという衝撃回。しかし今にして思えば「カセットテープ作品」というテーマがちゃんと生きている数少ない回でもある。過ぎ去りし日を思って泣くにはもってこいの読み物だ。
7位クラフトワーク『アウトバーン』
こちらはそれに続く連載第2回目。河村祐介がこの名盤をカセットテープで聴く意義について触れたレビューを展開する一方、Kazがいきなり「この企画は失敗なんじゃ……」と疑問を呈するまたもや衝撃回である。
6位テレヴィジョン『マーキー・ムーン』
連載全体を見渡しても渾身の内容と言えるレビューをKazが叩きつけ、見事初勝利を納めた回。しかし印象に残るのは岡村詩野氏による初々しいロマンチックな原稿と、それをディスる田中宗一郎先生だったりもする、なんともこの連載らしい一番だ。
5位V.A.『ピロウズ&プレイヤーズ』
クソテンションの低いKazに業を煮やし田中宗一郎先生が熱弁をキメまくり、清水祐也のエモーショナルが「いくつかの願いは叶わなかったけれど、いくつかの願いは叶えられたのだ」と爆発する回。過ぎ去りし日を思って泣くにはもってこいの読み物だ。
4位ザ・ニュー・アメリカン・オーケストラ『ブレードランナー』
とある理由により勝負自体が崩壊してしまう伝説回。くわしくは記事をどうぞ。
3位プリンス『1999』
2016。
2位ウェディング・プレゼント『ビザーロ』
田中宗一郎先生によるレジスタンス回。
1位ジャイアント・クロウ『ディープ・ソーツ』
「聴かない人はこの下に載ってるプロのレヴューとか読んでも絶対聴かないし、聴く人はもとから文章に興味などもたない」というKazの冷笑と、まさにそこに正面から突っ込む八木皓平氏の生真面目な原稿、そして田中宗一郎先生のコメントが今の音楽評論や音楽体験を取り巻く課題を浮き彫りにした連載全体を象徴する回。
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