なずな
久しぶりに、焼肉ランチに。
お財布にとってもやさしい『あみやき亭』のランチ。
ちょっと来ない間に注文がタッチパネルになっていた。
便利になったなぁ。
お肉が手軽に食べられるのもうれしいけど、
野菜が高い今は、100円で山盛りのキャベツやネギが嬉しい。
たくさんいただいた。
前に来たときまでは、娘が網に触らないか戦々恐々としていたけど、、、
もうすぐ3歳。
ダメと伝えればだいたいわかってくれるようになって、楽になったなぁ。
(わかっていていたずらするという新たな困ったもあるけど・・・)
それにしても、子供のやけどは怖い。
ホテルのベッドサイドの照明に使われている白熱電球を触って
軽くやけどしたことがあるし、
この前、友人は、外食したときにうっかりドリアを頼んでしまったら、
子供が触ってしまって救急病院に行ったよ~と話していた。
生まれて三年も経つと、もうちょっとしたことでは動揺しなくなったけど、
やけどに限らず、生まれたばっかりのころなんて、何度となくパニックになった。
そんなはじめて赤ちゃんを育てるときの心模様を細かく丁寧に描かれているのが
堀江敏幸さんの「なずな」
なずなと名付けられた赤ちゃんを育てる主人公は親ではなく、なずなのお父さんの兄。
怪我と病気で育児ができない両親に代わり、なずなを預って面倒をみている。
初めての子育てで、一日に何度もミルクやおむつ替えが必要で
夜もなかなか眠れない日々。
そんな毎日の苦労と感動が目に浮かぶように描かれていて、
しかもそれを、独身の40代の伯父さんが悪戦苦闘していると思うと、
目頭が熱くなってくる。
チャイルドシートをつけるために車まで買い替えてしまったり、
過保護ぶりが微笑ましい。
赤ちゃんは、いつも見ていた景色を違う目線で見せてくれたり、
周りの人たちとの関係を濃いものにしてくれたり、
小さくても大きなものをもたらしてくれると、この作品が気づかせてくれた。
確かにそうだったな。
近所の病院や飲食店、勤務先など、素敵なコミュニティーの中で
みんなに大切にされ、かけがえのない時間を過ごしたなずな。幸せ者だな。
両親の元にもどっても、伯父さんやその周りの人たちが奮闘した日々を
語り聞かせ続けてあげてほしい。