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2021.01.01 07:30
名品流転―ボストン美術館の「日本」
本, 堀田 謹吾
によって 堀田 謹吾
4.9 5つ星のうち 6 人の読者
ファイルサイズ : 26.05 MB
内容(「BOOK」データベースより)日本美術の名品は、なぜ、海を渡ったのか。内容(「MARC」データベースより)日本美術の名品は、なぜ、海を渡ったのか。NHK特集番組「よみがえる日本の至宝-ボストン美術館東洋部の一〇〇年」「横山大観-空白のアメリカ時代」とボストン美術館に関連する諸番組の制作にあたった著者の取材記録。商品の説明をすべて表示する
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丹念な記述を追ううちに途中で読むのをやめられなくなって、一気に最後まで読み進めました。推理小説の謎解きのような名画の流転に伴う不思議な変遷は、ダイナミックな運命をたどり、それに関わる人間模様と併せて知的好奇心を満たすのに十二分なものでした。有名なお雇い外国人教師フェノロサが何故日本に渡ってくるようになったのかのくだりは興味を惹きました。彼が、狩野友信を通じて日本画の狩野芳崖、橋本雅邦の作品に関心を持ったことは後のコレクションにつながりますし、ボストン美術館での日本コレクションの礎を築いた過程はよく理解できました。それに協力した岡倉天心による貴重な芸術作品の海外への持出しが、非難される行いだったというのはある面で理解できますが、日本美術の素晴らしさを世界に広めた功績もまた評価されるべきだと思いました。大森貝塚の発見で有名なモースの知られざる日本美術の並外れた収集のお蔭で現在も散逸せずにボストン美術館に一括して傷まずに所蔵されているのは、もしかすると僥倖という性格すら帯びていると感じました。「平治物語絵巻三条殿焼き討ちの図」「吉備大臣入唐絵巻」流出を契機に、1933年当時の日本政府は「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」を作りました。文化財保護と国外持出し規制という観点は、当時の国策とも一致したのでしょう。それだけ価値ある作品だったといえると思います。口絵の美術品の美しさや、文中のコレクションの素晴らしさに触れるにつれ、ボストン美術館の名品の一端に巡り会いたいと思いました・・・・。