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Fashion source: Daily Journal

佐藤可士和展@新国立美術館

2021.04.16 02:25

 東京のおすすめ展覧会を検索して、今一番行くべき! と思い、佐藤可士和展へ行って参りました。コロナ禍でチケットは時間帯別で事前に購入するものと思い、ぴあで買ったのですが、当日窓口購入も可能のようです。そちらの方が手数料なしです。

 佐藤可士和さんの手がけた広告、グッズをはじめ、企業のロゴ制作まで作品が整理整頓して並ばれており、大迫力でした。「ユニクロ」のロゴは、日本だけでなく世界を旅しているときも、見られるのですから、佐藤可士和さんは、世界を大きな美術館にしちゃっているような、現在アートの巨匠のようにも見えてきます。

 こちらは、セブンイレブンのPV商品のパッケージが壁を埋め尽くすように立体的に飾られているコーナーです。食品のジャンルごとに統一感をつくり、その連帯感がコンビニPV商品文化まで発展させてしまったかのように思いました。セブンイレブンって、他のコンビニよりも整理整頓されている感じしますよね。雑多な家よりも、よっぽどコンビニのほうが、波動が高そうです。

 アーティストが、いつのまにか経営戦略の域へ踏み込んでいるのも面白いです。ビジネスの言葉で言えば、「ブランディング」です。経営者は困って佐藤可士和さんに相談をするわけですが、その経営者の思い、描きたい未来像を傾聴し、そのロゴが世界中の街でどのように映えるのか? というところまで描いてデザインされているそうです。

 たった1つのロゴに、その思いを封じ込めるには、シンプルイズベストですよね。出来上がったものを見たら、「誰でも描けそう」と思ってしまうほどシンプル。だけど、佐藤可士和さん以外はできない聖域です。

 ひらめきだけではない。しっかりクライアントの話を聴いて、一番いい形でお届けする。それはクライアントが喜ぶだけでなく、その先のお客様への喜びにもつながらないといけません。そこに佐藤可士和さんが手がけつつも、無私の精神から生まれる、閃きなのかなと思ったりもします。

 私も1D1U Campのコンセプトメイク&デザインを18回企画してきましたが、次回は佐藤可士和展からインスパイアされた状態で、生み出してみたいと思いました。1D1Uの新しいロゴがそのうち誕生するかもしれません!