比較検討が必要な理由
先日、リフォームコンパス東京表参道店にN様がお越しくださいました。
当初は暮らしの診断シートからお問い合わせをいただいており、
報告書をお送りして、その後既にご紹介をさせていただいていたのですが、
この日は各社の提案状況などを踏まえて、一度相談したいというご希望でご来店いただくことになっておりました。
ご来店は奥様のみでしたが、ご紹介させていただいた3社のうち2社から提案が出てきており、
直接ご相談をされていらっしゃった大手の会社も提案済みの状況となっていました。
進行中のご相談については、それぞれの会社がどのような形で打合せをしてくれているのか、
といったところも含めて、提案内容を拝見することになるのですが、
直接ご依頼されていた会社からは、階段の移動ができない、という回答があり、
お断りになるとのご意向でした。
一般的に木造2階建ての住宅の場合、
階段の移動については耐震上のチェックをする前提では、大きな問題はありません。
おそらく、会社内の施工規定の様なもので支障があったため、そのような見解だったかと思うのですが、
それをあたかも「どこでやってもできない」という風に言い切ってしまうところが、
お客様の心情を損ねる説明になってしまっているのだと思います。
他の2社については、それぞれプランが出てきておりましたが、
1社は通し柱を撤去した内容のプランになっていたため、
あえてその部分の施工方法や撤去に際しての補強などについて、
詳しい説明をしてもらった方がいいですよ、とアドバイスさせていただきました。
木造住宅の場合、工事の自由度が高いため、様々な施工方法が考えられるのですが、
一般的には通し柱は抜かない方が良い、とされているため、
特別な説明がなければ、もしかすると担当者の方の認識や技術力に心配があるかもしれないためです。
よく見積りは何箇所かに依頼した方が良い、という話がありますが、
それは単純に金額の比較というだけでなく、
N様のケースのように見解が大きく分かれたり、提案自体が全く違うものになることがあるためです。
比較検討されることで、そういった点にも気づきやすくなるのです。
N様からは、素人では全く分からない、気づかないところまでアドバイスがもらえた、と
ニコニコしながら、非常に喜んでいただきました。
提案の出ていないところもあり、お打合せはまだ続く形ですが、
ぜひ納得のいく内容で進めていただけたらと思いながら、お見送りをさせていただきました。
N様、ご来店ありがとうございました。
Kousuke Kitamura