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向山建築設計事務所

マギーズ東京

2016.11.04 14:00

本日マギーズ東京に行ってきました。

がん患者やその家族が、予約などなしに気軽に治療や日々の生活について相談できる施設です。




注目されている巨大な新市場のすぐそばで驚くほど小さな、だけど想いが強くこもった建物でした。

自分は知らなかったのですが、現在見学者も多く、本来の相談者が来づらくならないように「オープンマギーズ」という施設の内覧会と説明会を定期的に行っているそうです。見学はなるべくそちらで・・ということです。それでもとても親切に説明してくださいました。自分は邪魔にならないように10時開始直後に伺ったので、まだ相談の方がいなかったので迷惑かけずにすみました・・。それでも30分ほどの間に3組ほどの方がいらっしゃいました。独りで来られている方がとても印象的でした。

マギーズ東京を見学して思うところは、建築のバリアフリーの効果はとても小さい。相手を迎えてあげる「どうぞ」って気持ちこそがバリアフリーの効果として一番だということでした。



自分は2か月ほど前にとてもとても身近で仲が良かった身内ががんで亡くなりました。自分より年下・・がんになったのは15年位前、20代でした。長くがんと付合い、その時どき考えることも違ったと思います。人には人の病気との付き合い方があるのだと思います。いろんな考え方や、付き合い方があるんだ、いろんな居場所があるこの建物はそういう気持ちにさせてくれました。コンパクトな空間の中に多くの居場所がちりばめられている。それぞれが程よい距離をもって存在する。人と会うことで前向きにしてくれるような空間でした。