絵本との再会
2021.04.11 14:55
震災後から私たちと一緒に食の学びに取り組んでいただいている仙台市若林区中央市民センター。若林区役所を含めたこの一帯の南小泉地区は、明治期に伊達家の農業研究施設「養種園」が設けられた場所。大正期には、日本で初めて白菜の採種に成功した業績があります。
今年度の食の学びの打ち合わせで訪問しました。震災から10年経過しましたので、これまでの10年を振り返りながら、これからの10年を展望したお話を。昨年はコロナ禍で、活動が制限されましたが、今年度も状況は変わりませんね。こういった制限された中でも創意と工夫で地域の皆さんとの食の学びに取り組む予定です。
これまでの10年を振り返るなかで、種本の話が!震災発災前の2010年から始まった明成高校の白菜の学び活動「みんなの白菜物語プロジェクト」ですが、この活動は一冊の絵本との出会いがきっかけでスタートしました。2010年度の活動のまとめとして、卒業生や先生方、地域の協力者の皆さんの募金で絵本を100冊購入し、地域の学校や市民センターなどに寄贈させてもらって、食の学びの輪を広げよう!と取り組んできたものです。
その後2011年3月の震災以降は・・・この絵本を地域各所に届けながら食の学びを被災地域の復興につなげる食の学び活動を進めることに。絵本にナンバリングをして、被災地をめぐりながら絵本の種をまき続けました!「97 / 100」2011年の夏、その一冊は、若林区中央市民センターにもまかせてもらいました。 10年ぶりにの絵本との再会。これからの10年、この絵本からまた新たな芽が出ようとしています。