『出發。散步去。』―私の台湾散歩バイブル。
休日の午後、久しぶりに本棚から大好きな本を取り出した。
『出發。散步去。』という本で、私の台湾散歩バイブルである。
この本を買ったのは、まだ中国語を勉強し始める前の、たしか2008年のGWか夏休みの台湾旅行の時だったと思う。
がぁこさんは本屋好きで、本屋に入ると何時間でもぐるぐる書棚の間を回遊できる人種である。小説、伝記、エッセー、ノンフィクション、旅行ガイド、料理本、漫画、雑誌等々、わりと節操無しというか、とにかくいろいろなコーナーを回る。(同じく図書館も入ったらなかなか出てこない)
時々、題名や表紙にビビビッとくる出会いがあることがあって、そういう本を読むと、すごく面白いことが多いのだ。
で、こちらの本も、台北駅前の三越裏の通りにある書店で、まず題名に惹かれ、手に取ってみて表紙を見て「これ買う!」と即買いしたもの。CDでいうところのジャケ買いである。
内容は、歴史のある古い町並み「老街」と、各土地ごとの歴史や故事、名物などの紹介で、台北と台北県(今は新北市。台北県だったころの本ってすごい昔な感じがするわね)を中心に、中部や南部の街まで紹介されている。
文字が多い旅行本だが、素敵な風景や珍しい品物、美味しそうなご当地グルメの写真もたくさん掲載されていて、写真を眺めるだけでも非常に楽しい。
中国語が全く分からなかった頃は、写真を見て次に旅してみたい場所を妄想していた。
中国語が少しわかるようになると、内容が知りたいから辞書ひきながら、わかるところだけ読んだりしてさらに妄想が広がった。実際に本を片手に旅に出かけたこともあった。
中国語がだいぶ分かるようになると、今度は本文の内容がもっとわかって楽しくなった。
10年以上、何度も、何度も、数えきれないくらいページをめくって、今では少しボロボロになってきた私の旅のバイブルだが、本の中で紹介されている老街やお店で、いまだに行ったことがないところがいくつもある。
今日も本のページをめくりながら、せめて台北と新北市で紹介されてる場所は、できたら全部行ってみたいなあと、プチ旅の妄想が広がった。
それに、たぶんだけど、この10何年で風景が変わったり、無くなってしまった場所とかもあると思うのね。
どんどん町が変わっていってるから、できるだけ早く、行ってみたいところに足を運んでみたいと思う、今日この頃。
さて、もう一回読もうかな。