体験談 持っている銘柄が買収対象になった話
持っている銘柄がTOBの対象になることを
昨年初めて経験しました。
その時の話と4月6日に入ってきた東芝TOBの話を交えて
スタンドエフエムにて音声配信しました。
内容を文章に起こしていますので
音声より文章がお好きな方はこのままお読みください。
では、どうぞ。
本日はブルームバーグの記事から取り上げました。
タイトルは「英投資会社 東芝の株式取得検討」
今朝入ったばかりのニュースなのですが
投資ファンドのCVCキャピタルパートナーズなどが
東芝に買収の提案をしているとのことです。
合意に至った場合はTOBが行われます。
TOBとは株式公開買い付けと言って
買い付け期間・買い取り株式数・価格を公表して
不特定多数から株式市場外で株式等を買い集める制度
と定義されています。
今日はTOB対象になった株を元々持っていた人は
今後どういう選択肢があるかということを
実体験を交えてお話します。
私も昨年、持っていた株式がTOBの対象になったことがありました。
日立ハイテクノロジーズという
当時日立の子会社だったのですが
急に株価が伸びてくる時期がありまして
理由が分からなかったのですがそのまま保有していました。
すると、ある日 日立ハイテクノロジーズがTOBの対象となり
日立に買収されるというニュースが入ってきました。
その後、日立ハイテクノロジーズから
色々と書かれた文章の入った
大きな封筒が届きました。
かなり分厚かったのですが要は
このTOBあなたはどうしますか?
という判断を迫る書面です。
この場合選択肢が3つあります。
市場で売却
公開買い付けに参加
そのまま保有
です。
一つ目の「市場で売却」ですが
これは通常の株式売却と変わらず
株価がそこそこ上がったので
このタイミングで売っちゃえというパターン。
二つ目の「公開買い付けに参加」は、
買い付け企業が提示したTOB価格で
すでに保有している銘柄を買い取ってもらうことができます。
価格が事前に分かっているので
提示価格で納得という場合はこの方法でいいと思います。
ただ、公開買い付け代理人として指定されている
証券会社を通しますので
別の証券会社を利用している場合は
色々と手続きが必要です。
三つ目の「そのまま保有」というのは
本当にそのまま保有で最後に換金手続きをするだけで
本当に何もしないのです。
私の日立ハイテクノロジーズの場合は
そのまま保有を選択しました。
ただ、そのまま保有の場合は
TOB終了後に上場廃止となる銘柄の場合
市場で売却できなくなります。
日立ハイテクノロジーズの場合は
上場廃止予定となっていましたが
株主に対して金銭交付予定がありました。
提示された金銭交付金額と当時の株価と比較検討して
結局、そのまま保有していました。
もちろん、TOB終了後でも
上場はそのまま継続という銘柄もありますので
どういった対応になるかは
事前に送付されてくる書面で確認しましょう。
分厚い書面全部読み込むのは結構大変かと思いますので
必要部分をしっかり読むことをお勧めします。
TOBには友好的なものと敵対的なものがあります。
今は懐かしい半沢直樹
ここでも電脳雑技集団・・よく見てみたらすごい名前ですね
がスパイラルの株式を取得して
敵対的買収をしようと企んでいました。
で、ドラマが終わったら
三菱UFJ銀行の頭取が本当に
半沢さんになったという
あまりのタイミングの良さには驚きました。
まぁ、今回の東芝のTOBはこれからどうなるか
分かりませんが、すでに東芝の株を市場で買おうという人が
殺到しています。(4月6日現在)
今、どこかの銘柄を持っているあなた、
これから株式投資を始めようとしているあなた
TOBはある日突然やってきます。
よく状況を見てどの選択肢が納得できるのか
判断することをお勧めします。