VA ECMO (PCPS)
PCPSの導入基準
1. 人工心肺離脱困難
2. IABPのみでは補助循環として不足の時
3. カテコラミンのフルサポートでsBP<80mmHg
4. 乏尿・無尿
5. CI<1.8L/min/m2
6. PaO2 < 60mmHg
7. VTやVfが頻発。(不整脈が多いとIABP仕様が難しい)
8. 補正困難な代謝性アシドーシス
麻酔科の準備
1. 輸血
2. DOB
3. mixing zoneはどこなのか?という問題があるため、
できればA-lineは右腕に。
SpO2を耳たぶで取れるようにバックアップ
INVOS
手順
1. PCPSカテーテル挿入30分前に第1代セフェムを1回投与
2. PCPSにのる時、PCPSが問題なく回せるかは脱血できるかがkeyとなってくるので、ひたすらvolume負荷。プライミングボリューム600mlで薄まることも考慮して、RBCを入れることが多い。
3. ヘパリン化:ACT 200±20 sec (正常値の1.5倍)(昔は>250secだったが、現在はコーティング技術が進んだので、そこまで必要ない。)
4. FV脱血管挿入 (透視下では術者が判断する。TEE下ではbicaval viewでSVCへガイドする。)血腫を作ると虚脱してしまうVから必ず挿入する。
5. FA送血管挿入 (透視下では術者判断。TEE下ではDecAoにガイドワイヤーが上がってくることを確認。)小柄な人や血管狭窄がある人は足のINVOS注意。必要があれば、下肢送血カテーテルを挿入する。
6. PCPS ON
確認項目
・大動脈弁が開閉しているか?(脈圧があればOK。)
・LV 過伸展がないか? TEEで確認。
・頭のINVOS確認。右手指または耳たぶのSpO2。(mixing zoneはどこか?)
大動脈弁が開閉しないと、自己心拍による冠血流が途絶する、LV過伸展や肺水腫、LV内血栓の原因となる。
対応:DOBをA弁が開閉するまで増量、IABP併用、心尖部ベント挿入、IMPELLA
7. OPE室で離脱する場合は、流量を徐々に下げるが、リザーバーがないので、血圧が出るようにしっかりとVolume負荷をしていく。
評価項目:
覚えておくべき正常値(推移が大切)
・ScvO2 > 70%, SvO2 > 65%
・Lac < 2mmol/L (18mg/dL)
覚えておくべきパニック値
・脱血圧 -100mmHg以下
・肺後圧 400mmHg以上(肺後圧は出せない機種もある)
・ScvO2, SvO2 < 60%
・Lac > 10mmol/L (90mg/dL) (mmol/L = mg/dL × 0.111)
製品のラインナップ
テルモ キャピオックスEBS (Xコーティング ヘパリンコーティングではない。)
泉工
流量の目安
送血管 13.5Fr : 2.5L/min, 15Fr : 3.0L/min, 16.5Fr : 4.0L/min
脱血管 18Fr : 3.5L/min, 19.5Fr : 4.5L/min, 21Fr : 5.0L/min
キャピオックスEBSのコントローラ画面
(後ほど入手) 脱血圧と肺前圧が測定できる。
PCPSからの離脱
当院で使用しているのは、テルモのキャピオックス。人工肺部分の血液容量は600ml程度。つまり、PCPS離脱時にはこの容量が体内に戻らないこととなる。心肺回収血のように回収することはない。