Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ANESTH info

VA ECMO (PCPS)

2022.08.09 03:17

PCPSの導入基準

1. 人工心肺離脱困難

2. IABPのみでは補助循環として不足の時

3. カテコラミンのフルサポートでsBP<80mmHg

4. 乏尿・無尿

5. CI<1.8L/min/m2

6. PaO2 < 60mmHg

7. VTやVfが頻発。(不整脈が多いとIABP仕様が難しい)

8. 補正困難な代謝性アシドーシス


麻酔科の準備

1. 輸血

2. DOB

3. mixing zoneはどこなのか?という問題があるため、

できればA-lineは右腕に。

SpO2を耳たぶで取れるようにバックアップ

INVOS


手順

1. PCPSカテーテル挿入30分前に第1代セフェムを1回投与

2. PCPSにのる時、PCPSが問題なく回せるかは脱血できるかがkeyとなってくるので、ひたすらvolume負荷。プライミングボリューム600mlで薄まることも考慮して、RBCを入れることが多い。

3. ヘパリン化:ACT 200±20 sec (正常値の1.5倍)(昔は>250secだったが、現在はコーティング技術が進んだので、そこまで必要ない。)

4. FV脱血管挿入 (透視下では術者が判断する。TEE下ではbicaval viewでSVCへガイドする。)血腫を作ると虚脱してしまうVから必ず挿入する。

5. FA送血管挿入 (透視下では術者判断。TEE下ではDecAoにガイドワイヤーが上がってくることを確認。)小柄な人や血管狭窄がある人は足のINVOS注意。必要があれば、下肢送血カテーテルを挿入する。

6. PCPS ON 

確認項目

・大動脈弁が開閉しているか?(脈圧があればOK。)

・LV 過伸展がないか? TEEで確認。

・頭のINVOS確認。右手指または耳たぶのSpO2。(mixing zoneはどこか?)

大動脈弁が開閉しないと、自己心拍による冠血流が途絶する、LV過伸展や肺水腫、LV内血栓の原因となる。

対応:DOBをA弁が開閉するまで増量、IABP併用、心尖部ベント挿入、IMPELLA

7. OPE室で離脱する場合は、流量を徐々に下げるが、リザーバーがないので、血圧が出るようにしっかりとVolume負荷をしていく。

評価項目:


覚えておくべき正常値(推移が大切)

・ScvO2 > 70%, SvO2 > 65%

・Lac < 2mmol/L (18mg/dL)


覚えておくべきパニック値

・脱血圧 -100mmHg以下

・肺後圧 400mmHg以上(肺後圧は出せない機種もある)

・ScvO2, SvO2 < 60%

・Lac > 10mmol/L (90mg/dL)    (mmol/L = mg/dL × 0.111)


製品のラインナップ

テルモ キャピオックスEBS (Xコーティング ヘパリンコーティングではない。)

泉工


流量の目安

送血管 13.5Fr : 2.5L/min, 15Fr : 3.0L/min, 16.5Fr : 4.0L/min

脱血管 18Fr : 3.5L/min, 19.5Fr : 4.5L/min, 21Fr : 5.0L/min


キャピオックスEBSのコントローラ画面

(後ほど入手) 脱血圧と肺前圧が測定できる。


PCPSからの離脱

当院で使用しているのは、テルモのキャピオックス。人工肺部分の血液容量は600ml程度。つまり、PCPS離脱時にはこの容量が体内に戻らないこととなる。心肺回収血のように回収することはない。