DEEP☆KICK 51 結果
4月11日(日)泉大津市・テクスピア大阪において『DEEP☆KICK 51』が開催された。
(写真・花井康成)
メインイベント 山畑雄摩 vs 大石健作
因縁の対決が遂に決着を迎える。両者は2月に行われた「RISE146」にて対戦が決まるとSNS上で舌戦を繰り広げ、前日計量では大石健作(TEPPEN GYM)のトレードマークのふんどし計量に対抗し山畑雄摩(NJKF心将塾)もふんどしで計量に臨むなど対戦前からバチバチに意識し合っていた。そしてぶつかったRISEでの1戦、結果1-1のスプリットドローに終わってしまうも納得がいかず、互いにSNSにて再戦を希望し急遽今回のタイトルマッチが決まった。
1R、大石は日本拳法仕込みのパンチを武器にペースをつかみに行くと山畑はしっかりガードしローを返す展開に。
2R、山畑のローが効き始め大石の足が赤く染まる、それでも止まることなく左右のローを堅実に打ち込む山畑、大石も負けじと前に前にとパンチで攻めていく、途中経過は2-1で山畑が優勢に。
3R、後がない大石は攻めの姿勢を見せるが山畑のローで蓄積されたダメージで徐々に足が止まっていくと、山畑のパンチ・膝も入りだし結果2-0で山畑が勝利、見事初防衛に成功し因縁の対決に幕を閉じた。
試合後、山畑は「今日初めて今まで格闘技に反対してた母親を試合に呼びました、情けない姿見せないか不安でしたが勝てて良かったです。今まで迷惑かけてごめん、ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えると「次はRISEやRIZINに出場しビックな選手になって僕を育ててくれた団体に恩返ししたい」と次なるステージへの決意を示した。今後、DEEP☆KICK王者として更なる高みに挑戦していく姿に期待したい。
▼メインイベント
DEEP☆KICK-63kgタイトルマッチ 3分3R
○山畑雄摩(NJKF心将塾)
×大石健作(TEPPEN GYM)
判定2-0(30-28、29-29、30-28)
※山畑雄摩が初防衛に成功
セミファイナル 魁斗 vs 大樹
DEEP☆KICK-60kg前王者の谷岡祐樹 (パラエストラ加古川)が返上した王座の地位を競う王座決定トーナメント準決勝第1試合。SB日本フェザー級の魁斗 (立志會舘)とRISEフェザー級3位の大樹(HAWK GYM)の他団体の強敵同士の対決。
1R、互いに間合いを取りつつ蹴りあう静かな展開の中、大樹が前へ切り込む姿勢を見せていくが魁斗がそれを許さない。多彩な蹴りで自分のペースを崩さず1Rは魁斗が優勢。2R、大樹は前に出る姿勢を崩さず攻め続け、徐々に魁斗の間合いを崩していく。
2R終わりの途中経過では2-0で魁斗がリードすると3R、大樹は更に前へ前へと攻めていき手数で魁斗を圧倒、3Rが終了し判定0-1でドロー、延長戦に突入する。それでも互いに集中力は切れない、両者の意地がぶつかる打ち合いが3分間続けられた。甲乙つけ難い戦いだったがジャッジは1-2で大樹を支持し、大樹がトーナメント決勝へと1足先に進むこととなった。
試合後、大樹は「RISEフェザー級3位はDEEP☆KICK王座になれる実力があると言えるように、RISEランカーの意地を背負って必ずベルトを巻きます」とコメントした。
▼セミファイナル
DEEP☆KICK-60kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
×魁斗 (立志會舘)
○大樹(HAWK GYM)
判定0-1(29-29、28-29、29-29)延長1-2(9-10、10-9、9-10)
※大樹が-60kg王座決定トーナメン決勝に進出
第5試合 一樹 vs 林佑哉
元MA日本スーパーフライ級王者の一樹(FASCINATE FIGHT TEAM)と広島県からの刺客・林佑哉(空修会館)の1戦。1R、林は一樹をロープ際に追いやると早いパンチの連打で早速ダウンを奪う。林の勢いは止まらない、2Rでもダウンを奪い優勢に試合を進めていく。
一樹も組んで流れを止めようとするが3R、林の猛攻に3度目のダウンを奪われると10カウント内に用意が出来ず林のKO勝ちとなった。
大会前日に21歳になったばかりでまだまだ伸び盛りの林、将来さらに強くなった彼を見るのが待ち遠しい。
▼第5試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R
×一樹(FASCINATE FIGHT TEAM)
◎林佑哉(空修会館)
KO 3R2分35秒
第4試合 真琴 vs マナベ・アツヤ
高校生ながらプロで活躍する真琴(NJKF誠輪ジム)とプロデビュー戦のマナベ・アツヤ(Blaze)の対決。1R、試合前のコメント通りマナベは物怖じせずガンガンと攻め込んでいくと、真琴は高校生とは思えない落着きで攻撃を捌きボディや膝を返していく。2Rまで手数ではマナベが多く出すがヒットポイントは真琴が優勢。
3R、マナベは打ち合いに行き真琴も応戦するが、結果3-0で真琴がプロでの経験の差を見せつけ判定勝利した。
▼第4試合 DEEP☆KICK-56kg契約 3分3R
○真琴(NJKF誠輪ジム)
×マナベ・アツヤ(Blaze)
判定3-0(30-28、30-29、30-28)
第3試合 祐輝 vs 篤也
※中止
第2試合 錢神駿一 vs 志水琳乃介
以前所属していたジムから移籍以降、まだ勝ち星がなく勝利に飢えている錢神駿一(NJKF心将塾)とアマチュアで実績を積み今回プロデビュー戦となる志水琳乃介(魁塾 中川道場)の試合は開始から打ち合う展開へ。志水がステップで回り込みパンチを打ちこむと、錢神はプレッシャーをかけて志水をロープ際へと詰めパンチを返す。志水が早いパンチの連打を見せると錢神は強打を打ち返す、という展開が続き2Rでもそれは止まらない。2R終了時点での途中経過は0-2で志水が手数の多さを支持され優勢。
3R、反撃に出たい錢神はギアを上げ志水を攻める、志水もそれに呼応しギアを上げ打ち合いに向かう。初勝利への意地をぶつけ合い最後まで打ち合った両者、結果は0-1のドローとなった。互いに初勝利はお預けとなったが、次戦に期待したくなる試合だった。
▼第2試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R
△錢神駿一(NJKF心将塾)
△志水琳乃介(魁塾 中川道場)
判定0-1(29-29、28-30、29-29)
第1試合 帝征 vs 瀧
デビュー戦同士の対決ながらレベルの高い攻防が繰り広げられた。2R、帝征(KGMキックボクシングジム)がパンチからのローに活路を見出し攻める、瀧(魁塾)も負けじと打ち返していくが、やや帝征が有利な展開が続く。
3R、帝征は勢いそのままにパンチでダウンと奪うと次はストレートで2度目のダウンを奪う。瀧もなんとか食らいつこうと攻めるが時すでに遅し、3-0で帝征が判定勝利を収めた。
▼第1試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R
○帝征(KGMキックボクシングジム)
×瀧(魁塾)
判定3-0(30-26、30-26、30-26)
〈オープニングイベント〉
NEXT☆LEVEL提供試合
オープニングファイト第3試合 細見樹斗 vs 勝部晴大
過去に対戦経験のある両者、互いにパンチ・ローで相手の出方を伺っていくと、細見樹斗(MONSTER JAPAN)のパンチが勝部晴大(真門teamsol)にヒットしていく。勝部も蹴りを返していくが細見が終始試合の主導権を握り判定勝利を収めた。
▼OP第3試合 -40kg契約 1分3R
○細見樹斗(MONSTER JAPAN)
×勝部晴大(真門teamsol)
判定3-0(30-28、30-28、30-28)
オープニングファイト第2試合 伊藤菜の花 vs 梅田ひなた
女子対決となった1戦、パンチで攻める伊藤菜の花(真門伊藤道場)と、蹴りで攻める梅田ひなた(龍生塾ファントム道場)の構図となる。3R、伊藤のパンチで梅田が鼻から出血、試合続行は出来たものの終始パンチで攻め続けた伊藤の判定勝利となった。
▼OP第2試合 -40kg契約 1分3R
○伊藤菜の花(真門伊藤道場)
×梅田ひなた(龍生塾ファントム道場)
判定3-0(30-28、30-27、30-28)
オープニングファイト第1試合 松尾希海 vs 水野夢斗
DEEP☆KICKで2連勝中の水野夢斗(TEPPEN GYM)は開始から果敢に攻めていくが、松尾希海(七宝会館)がこれをいなし1Rは松尾が優勢。それでも水野は攻めを辞めない、2Rも両者打ち合う展開が続くと3R開始時点で2Rの水野の有効打により松尾が出血しておりドクターチェック、試合続行不可能と判断され水野のTKO勝利となった。
▼OP第1試合 -41kg契約 1分3R
×松尾希海(七宝会館)
◎水野夢斗(TEPPEN GYM)
TKO 3R1秒 レフェリーストップ
◎DEEP☆KICK 51
2021年4月11日(日)
泉大津市・テクスピア大阪
OPEN 11:30 / START 12:00
◎DEEP☆KICK 52
同日開催
OPEN 16:00 / START 16:30
〈会場アクセス〉
〒595-0025
大阪府泉大津市旭町22−45
電話: 0725-31-4402
〈チケット〉
VIP席 ¥15,000 S席 ¥8,000 A席 ¥6,000
※当日券は¥1,000UP
※一部、二部チケット別料金(全席入替制)
〈チケット販売〉
DEEP☆KICK実行委員会(TEL 06-6754-8588)
または出場選手および所属ジム
〈問い合わせ〉
DEEP☆KICK実行委員会(TEL 06-6754-8588)
https://www.deep-kick.com