Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

漢方薬とプラシーボ

2021.04.18 22:43

 漢方薬における身体の変化をみていると、本当にこんな漢方薬によって身体が変わっていくのだろうかと疑問に思うものが多く検出されてきます。

 もちろん、実際に飲ませている訳ではないので、その変化が本当に漢方薬の薬理作用と一致しているかどうかはわかりません。 ただ、手に置いただけで、筋肉の緊張が緩むのはあきらかな事実です。


 背中がカチカチになっているような方であっても一瞬で変化するのですから、下手にマッサージをするのが馬鹿らしくなる程です。信じる信じないというレベルの話しではない程変化するので、私自身も驚いています。

 そして、その漢方薬の情報を使って鍼治療をすると、それ以上の効果があるのも確認できます。 しかし、一般的な漢方薬の本を読んで処方をしても、その変化は少ないか全くないという場合が非常に多いのです。

 きっと漢方薬は効果がないと思っている医師は、そんな経験しかしてこなかったからじゃないかと思います。一般的な本を読んだだけでは漢方薬は扱えないということを意味していると思います。効果を感じられないので長期間飲ませることになってしまう訳ですが、そうなると副作用の方が心配です。漢方薬の副作用は意外に大きいと思います。 


 また、公平に評価する為に、時間は少しかかるのですが、手に持ってもらってから患者さん自身で身体を動かしてもらって評価してもらったりもします。持っている時と、持っていない時では、動きが全く違うのを確認してもらったりしますので間違いなく機能は上がっていると思います。

 持った瞬間に目が明るくなったとか肩から背中にかけてスーッと降りていくのがわかったという人もいます。 


 そんなのはプラシーボだと言う人がいます。実は私もそう思ったのですが、単なるプラシーボではないなと思う現象があります。それは、これなら効果は出るはずだと思って(思い込みをする訳です)手に持ってもらっても、ベストな効果がない場合も多々あります。単純なプラシーボと言って片付けられない現象が起こる訳です。

 やっぱり身体が、その漢方薬の情報を受け取って変化しているとしか思えません。プラシーボかもわかりませんが、単なる思い込みによるプラシーボ効果とは思えません。 


 プラシーボという言葉でひとくくりにしてしまうのが似非な科学を推奨する人です。本当の科学者は、実際にある現象を否定はしません。ただ、今の科学ではわからないけど現象は事実だと肯定するはずです。

 一口にプラシーボと言っても、プラシーボには、様々な作用があります。鍼治療も身体に鍼を刺す訳ですから、物理作用があるのは事実ですが、プラシーボを取り除くと効果は半減してしまいます。きっとそれ以下だろうと思います。つまり、プラシーボの効果は計り知れませんし、まだまだわかっていないことが沢山ある訳です。私は、これらの現象がプラシーボであることを肯定しつつも、その使い方を研究していくと思わぬ作用があると思っています。


 科学的なことが大事と言い続けている人々に、プラシーボも科学的な手法で行うと計り知れない効果があるよと教えたいなと思ってます。


なめんなよプラシーボ!!