「毎日、健康でいること」
皆様こんにちは。
文京根津クリニックのスタッフ後藤です。
皆様は、『ホメオスタシス』という言葉をご存じですか?
この、『ホメオスタシス(恒常性維持機能)』は、健康を保つ上で非常に重要な役割を担っています。
ここで、「健康」の定義を世界保健機構(WHO)憲章の前文から引用します。
《健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、
すべてが満たされた状態にあることをいいます。》
とのこと…
ここでいうところの「健康」を毎日保つってすごく難しい!!と思いませんか?
たとえ、特定の病名がつかなくても、毎日ダルさを感じていて、でもそれは治療できない「未病」の状態なので、どうすることも出来ずに我慢を重ねてしまう。。そういった経験をお持ちの方、多いのではないでしょうか?
私が働いている在宅診療のクリニックの患者さんたちは、もちろん、何らかの病気がある方がほとんどですが、病気以外の問題を抱えている方も多く、例えば、心のバランスを崩してしまったり、社会的に孤立してしまったり…。と、問題は多様で、根深いです。
クリニックの院長がよく仰る、「病気をみるのではなく、人をみる」「患者さんだけでなく、家族もみる、社会的な立場もみる」というのは、本当にその通りで、患者さんは1人でも、その側面には色んな問題が絡み合っていて、その全体をトータルでみないと、診療は成り立ちませんし、満足のいく医療提供にはなりません。
健康でいるって実は難しく、ものすごい努力が必要です。
この世界の、出来るだけ多くの人が「健康」に、そして、毎日笑顔で暮らせるように、ホメオスタシスの出番です。
ホメオスタシスとは、自律神経・ホルモン(内分泌)・免疫 の3つが相互に関連し、絶えず変化する外部環境を察知し、体内の環境を調整して一定に保つ恒常的な生命活動のこと。
大抵の変化には、しなやかに対応し、不調や病気を寄せ付けないようにしてくれている、ありがた~い機能です。
交感神経・副交感神経・セロトニン・メラトニン・アドレナリン、成長ホルモン・インスリン・甲状腺ホルモン、マクロファージ・ナチュラルキラー(NK)細胞…なんて言葉を、テレビや本で一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 私たちが意識しなくても、働いてくれている恒常性機能。本当にヒトの体はすごいですね。
この、すばらしい機能を十分に発揮するのに大切なのは、日々の生活リズムを整えることが一番です。
私たちの脳には、1日を周期としてとらえる体内時計「サーカディアンリズム(概日リズム)」が備わっているので、それを意識して生活することが健康への近道です。
まずは、
① 朝起きたら、太陽の光を目の中に入れてあげる。
② 夜寝る前は、ブルーライトをみない!!!!
③ 決まった時間で、早寝・早起きをする。
ここから、始めるといいと思います。
すごくシンプルだけど、現代人にとっては難しいことも多い、この3つの習慣。
特に②は、メラトニン分泌の為にも、すごく重要です。 メラトニンが分泌されてきちんと眠ると、レム睡眠の質が高くなるので、成長ホルモンが分泌され、昨日あった、悲しいこと・嫌な出来事が消去され、身体も内臓もせっせと修復されて、朝には、まるで生まれ変わったように、元気に一日がスタートできるのです。
逆に、睡眠の質が悪いと、次の日も疲れがとれていません。それが続くと…。怖いですね。
眠りの質は需要です!!
今、不調を抱えている人は、フィトテラピーをやるよりも、まずはこの3つを徹底すべし‼
です。それからのフィトです。
朝起きて、「今日もやる気いっぱい!よーし、1日がんばるぞ!!」と思えるような生活を目指し、意識して頑張りましょう♡