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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

啓蒙の光22-ワットの蒸気機関誕生

2021.04.21 09:32

1776年ジェームズ・ワットが最初の実用的蒸気機関が製作した。この機械は、ニューコメンの発明した蒸気機関を改良したものである。その後、蒸気圧を回転運動に変える機構を発明することで、蒸気の応用は格段に広がった。19世紀に入ると、蒸気機関はさらに進化してさまざまな分野を革命していく。

ワットは、蒸気機関の性能を表すために「馬力」という単位をつくったが、これは無意識的に、熱と仕事とを同一化することだった。運動エネルギーの概念は見つかっていたが、熱をエネルギーに含めるには、もう少し時間が必要だが、実用が科学に先んじて進んだ。

人類は、大きな動力を得るために、牛馬の力を使っていたが、熱を仕事に変えることがわかり、これまでにない力を得た。しかし熱は自然から取るしかないので、石炭が採掘された。石炭はすでに製鉄業で使われていた。だが、これは地球の歴史によって作られたものだった。

人類は、地球が過去から蓄積されたものを自分のものに作り替えてきたが、熱エネルギーの使用でそのレベルがあがった。電力、原子力にしても、そのエネルギーは熱によっている。人類は過去に太陽から地球に蓄積したエネルギーをどんどん外に放出している。1年の太陽エネルギーを現在人類は9カ月で使い果たしている。