現代経済学 (放送大学教材)無料ダウンロードkindle
2021.02.02 21:53
現代経済学 (放送大学教材)
によって 依田 高典
4.1 5つ星のうち(3人の読者)
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現代経済学 (放送大学教材)の詳細
本のタイトル : 現代経済学 (放送大学教材)
作者 : 依田 高典
ISBN-10 : 4595314299
発売日 : 2013/3/1
カテゴリ : 本
ファイル名 : 現代経済学-放送大学教材.pdf
ファイルサイズ : 20.37 (現在のサーバー速度は20.58 Mbpsです
以下は 現代経済学 (放送大学教材) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
本書はなかなか画期的なテキストである。「現代経済学」としか表記されていないので、どのような本なのか分からない。主流派的なミクロ・マクロ経済学のテキストなのか、現代的なトピックスを経済学の分析ツールを活用して論じているテキストなのか。いずれにせよ、歴代ノーベル経済学賞受賞者の経済理論・経済思想から現代経済学の変遷を描き出す本書は、経済学を専門とするものの必読書となり、かつきわめて有益な現代経済学の概観を与えている。この内容が全国の経済学部で教えられているとは考えにくく、放送大学の大きな魅力であることは間違いない。全部で15章から構成されているので、全国の大学の半期講義回数が15回であれば、1回で1つのテーマを教えることとなるが、これは「教える側の力量」がかなり問われることは間違いない。その点からして、本書を講義している著者には敬服の念以外にない。ただそういって自分は何もしない・できないと言い切るのではなく、たとえば「社会経済学の射程」でのハイエク、「反ケインズ革命のろし」のフリードマンは十分扱えるだろうし、「市場と組織の経済学」で登場するコースやウィリアムソン、「歴史と倫理の経済学」のセン、「ノーベル賞経済学者の活躍」でのスティグリッツやクルーグマンにも言及できれば、幅のある講義になるだろう。広く「経済学史」を学ぶことにもなる。中途半端に教えないためにもかなりの勉学が要求されるという意味でも、本書は研究者自身への強い刺激を与えている。経済学研究へのモチベーションをあげるためにも格好の一書である。6つあるノーベル賞で唯一「経済学賞」のみ日本人が受賞していないことをあらためて想起すると、いずれ本書にも「正式な形」で登場することを願いたい。