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2021.03.15 14:16
フェミニズムとキリスト教 (1984年)
によって 岡野 治子
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フェミニズムとキリスト教 (1984年)の詳細
本のタイトル : フェミニズムとキリスト教 (1984年)
作者 : 岡野 治子
発売日 : 1984/10
カテゴリ : 本
ファイル名 : フェミニズムとキリスト教-1984年.pdf
ファイルサイズ : 19.95 (現在のサーバー速度は19.01 Mbpsです
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1928年にドイツのヴェストファーレンで生まれ、1955年以来来日しているカトリック系女性神学博士が、1981年に刊行した、主としてヨーロッパのフェミニスト神学の動向を紹介した本(独自の理論的主張は抑える)を、6人の女性研究会メンバーが1984年に邦訳したもの(一部割愛)。フェミニスト神学は、主として1960年代以降に欧米で明確に登場した、多様な潮流の集合体(したがって打開策も多様)であり、社会・宗教運動と学際的学術研究との緊張統一体である。それは罪過を女性に投影してきた従来の聖書解釈を、歴史的・文献学的考察によって脱父権化し、男女平等と矛盾しないものとして聖書を解釈し直し、失われた女性史の再発見に尽力した。また著者は中世神学・哲学を、両性の平等(精神面、禁欲による救済、子作り)と上下関係(身体面、神の代理としての地位)との緊張関係をはらんだものと見なし、女性と異端や階層、宗教改革等との関係、魔女迫害の問題等にも言及している。その上で、フェミニスト神学の今後の主要課題として、マリア論(著者は人類の模範・代弁者と解釈)、女性司祭問題(排除の根拠なし。神の性の問題とも関わる)、女性の社会進出に伴う新たな家族倫理の構築の3点が挙げられ、抑圧者・被抑圧者の関係の逆転によってではなく、そのような関係を生み出す思考様式そのものからの(教会合同論的な)解放が強調される。本書は女性とキリスト教神学をめぐる多様な論点を簡潔に紹介しており有益であったが、文意がとりづらい箇所もあり、特に人名の訳が気になる。