【男2:女2:不問1】ショタイ戦争
男2:女2:不問1/時間目安20分
【題名】
ショタイ戦争
【登場人物】
ミリアド:最近人気が出てきているダークホース。
ロマン:手袋を常にしている英国紳士。
オプティマ:あちこちに引っ張りだこの女優。
游(ゆう):おどおどしている学生。
まきば:写真投稿サイトで人気のギャル。
(以下をコピーしてお使い下さい)
『ショタイ戦争』作者:なる
https://nalnovelscript.amebaownd.com/posts/17088106
ミリアド(男):
ロマン(男):
オプティマ(女):
游(不問):
まきば(女):
001 游:お邪魔、します……。
002 ロマン:ハロー、游。いらっしゃい。
003 まきば:ゆうゆうやっほー!
004 游:まきばちゃんも、ロマンさんも、どうも。
005 ロマン:あとはオプティマとミリアドだけ、か。
006 まきば:もーっ!おーそーい!
007 ロマン:急な呼び出しだったからね、仕方ないよ。引っ張りだこの2人だから、もう少し待とう。
008 まきば:むーっ。まきば、今日は新しいお洋服を卸す日だったのにー!コーデ考えて写真撮ってって忙しいのに。
009 ロマン:マスターの呼び出しはいつも急だからね。仕方ないよ。
010 まきば:時間だけもう少しどうにかしてくれないかなぁ。もう!
011 游:まきばちゃん、落ち着いて。
012 まきば:だって!ゆうゆうも思うでしょ?!時間がバラバラすぎる!
013 游:そ、そうだね。予定立てるの難しいな、とは思うよ。
014 まきば:ほらぁ!もう!早く帰りたいー!
<オプティマがイン>
015 オプティマ:遅くなってごめんなさいね。
016 まきば:あ!ティティ!やっほー!
017 オプティマ:チャオ、まきば。今日も元気いっぱいね?
018 まきば:うん!
019 ロマン:ハロー、オプティマ。今日も一段と美しいな。
020 オプティマ:ふふ、グラッツェ、ロマン。……あら、ミリアドはまだ?
021 游:ミリアドさんはまだいらっしゃってませんよ。
022 まきば:ねぇティティ、後で一緒に写真撮ってー?
023 オプティマ:えぇ、もちろん。
024 まきば:まきばのファンがね、またオプティマさんと写真撮ってくださいーって!大人気だね、流石ティティ!
025 オプティマ:あら、それは嬉しいわ。でも、まきばもとってもチャーミングよ?今度フルコーディネートでもしましょうね。
026 まきば:え!ホント?!じゃあお互いにコーディネートし合いっこしよ!
027 オプティマ:私にもしてくれるの?楽しみにしてるわ。
028 まきば:やったー!決まり!ティティは何が似合うかなぁ、ロングスカートも可愛いだろうけど、足綺麗だしミニスカもいいなぁ。
029 ミリアド:(まきばの言葉を遮るように)そろそろ始めないか。
030 オプティマ:あら、いたの。
031 ロマン:ミリアド、来たなら来たと言いなさい。
032 ミリアド:気づかないお前らが悪いんだろ。
033 まきば:アドっち感じ悪ー!
034 ミリアド:はぁ?
035 游:まぁまぁ、まきばちゃん。ミリアドさんもコーヒー飲みますか?
036 ミリアド:あぁ。
037 游:どうぞ。
038 ミリアド:ありがとう。
039 まきば:(小声)ねぇティティ!ティティ!
040 オプティマ:どうしたの?まきば。
041 まきば:アドっちって、ゆうゆうに優しいよね?そう思わない?
042 オプティマ:そうね。確かに。
043 まきば:二人の間に何かあるのかな?!
044 オプティマ:さぁ?どうかしらね?
045 ロマン:ほら、始めるぞ。
046 まきば:はーい。
047 オプティマ:ふふ……。
048 ロマン:じゃあいつも通りそれぞれの近況報告から始めよう。今回は……そうだな、オプティマからお願いしよう。
049 オプティマ:ベーネ、ロマン。そうねぇ……正直前回からあまり変わりないのだけど……何かあったかしら?
050 游:ここ最近、案件が溜まっているみたいですからね。
051 まきば:前回の呼び出しは3日前とかだもんね。全く、マスターは何やってるんだか。
052 ミリアド:ったく、計画性を持って欲しいもんだ。
053 オプティマ:あぁ、そうだわ。最近大手企業とコラボすることが決まってね、その撮影をしたわ。近いうちにポスターも出来上がると思うから、また見せるわね。
054 まきば:流石ティティ!どこの会社とコラボなの?
055 オプティマ:ふふ、どこだと思う?
056 まきば:う〜ん……コラボでしょ?……ファッション系?
057 オプティマ:ぶぶ〜!正解は、コスメ。
058 まきば:えぇー!凄い!絶対買う!
059 オプティマ: まきばには私からプレゼントするわ。
060 まきば:やったぁ!
061 ロマン:(咳払い)盛り上がってるところ悪いが、次に移ってもいいか?
062 オプティマ:あら、置き去りにしちゃったかしら。ごめんなさいね?
063 まきば:みんなもお化粧したらいいんだよ!ティティとまきばが教えるよ?
064 ミリアド:顔に色々塗りたくって何が楽しいのか分かんねぇな。
065 まきば:はぁ?!何それ!男の人でもお化粧してる人いるんだからね?!
066 ミリアド:化粧なんてしなくていいんだよ。
067 まきば:お化粧してる人に失礼だよ!
068 オプティマ:まぁまぁ、まきば落ち着いて?
069 まきば:ティティはアドっちの話聞いて我慢できるの?!
070 オプティマ:いや、そういう訳ではないけれど……。
071 游:まきばちゃん。ひとついいかな?
072 まきば:なによ。
073 游:ミリアドさんは『お化粧しなくても綺麗なんだから、やる必要ない』って言いたいんじゃないかな?
074 まきば:え……?(ミリアドの方を見る)
075 ミリアド:素の姿が一番綺麗だろうが。そんな当たり前のこと、何を今更。
076 まきば:アドっち……そのツンデレは分からないよ……。
077 ミリアド:ツンデレ?よく分かんねぇがまきばも化粧しない方が綺麗だと思うぞ。
078 まきば:へ?!
079 ロマン:ミリアド、まきばが困ってるからその辺にしてやれ。
080 ミリアド:俺は何もしてないだろ。
081 ロマン:まぁいい。次行くぞ?……じゃあ次は游。どうかい?
082 游:はい。えっと……特に変わった事ない、です。
083 まきば:あれ?ゆうゆう試験でいい成績取ったんじゃなかった?
084 游:まきばちゃんそれは言わない約束だったでしょ?!
085 まきば:えー?別に減るもんじゃないし良くない?
086 ロマン:まぁ、まきば。本人が言わないでくれと言ったなら、約束は守らないといけないな?
087 まきば:はぁい。ごめんね、ゆうゆう。
088 游:あ、いや、そんな。
089 オプティマ:それで、游?成績、良かったの?
090 游:あぁ……まぁ。
091 ミリアド:もっと具体的な数字を聞かせてくれ。
092 游:……全体で2位でした。
093 まきば:ふふ!ゆうゆう凄いでしょ!
094 ミリアド:なんでまきばが嬉しそうにしてんだ。
095 まきば:だって!友達がすごい成績取ったんだよ?!嬉しいじゃん!
096 オプティマ:ミリアド、まきばはこういう子よ。
097 ミリアド:そうだったな。……それにしても、游は凄いな。今度なんか買ってやろうか。何が欲しい。
098 游:いやいや!大丈夫です。お気持ちだけで。
099 ミリアド:そう言わずに。好きなものを言え。
100 游:いや、ほんとに……。
101 ロマン:ミリアド、游が困っているだろ。……じゃあ次ミリアド。なんか無いのか?
102 ミリアド:俺は特にない。
103 オプティマ:あら、本当に?貴方のバックに付いているお偉いさん達、何やら凄いことするらしいじゃない。
104 ミリアド:別にそれは俺の頑張りとかではない。游とは大違いだ。
105 游:ミリアドさんのお力あってこその大仕事でしょうし。すごいと思いますよ。
106 ミリアド:そ、うか。……ありがとう。
107 まきば:(小声)ティティ!ティティ!
108 オプティマ:なぁに?
109 まきば:(小声)アドっち嬉しそうだね。
110 オプティマ:(小声)そうね。ミリアドは游の事気に入っているから。
111 ロマン:ほら、そこ。喋らない。
112 オプティマ:あら、ごめんなさいね。
113 まきば:ふふ。
114 ロマン:ミリアドもう少し詳しく聞かせてくれ。せっかくの大きな仕事なんだろう?
115 オプティマ:私のクライアントも嘆いていたわ。有望なダークホースに仕事を取られたって。
116 ミリアド:そんなの知った事か。
117 游:ミリアドさん、新しいお仕事の事、教えて下さい。
118 ミリアド:っ……新しい仕事と言っても新機種が発売されるとかそんなもんだぞ。
119 まきば:(独り言)ゆうゆうにはちゃんと答えるもんなぁ。
120 オプティマ:ねぇミリアド、新機種発売されたら回してくれない?携帯替えたいのよ。
121 ミリアド:まぁ……考えておく。
122 オプティマ:ふふ、ありがと。
123 ロマン:じゃあミリアドの話はこの辺にして、次はまきばだね。
124 まきば:あ、この前集まった時に言ったのと被っちゃうけど、昨日フォロワーが5000万人突破したの!
125 游:おめでとう、まきばちゃん。
126 ロマン:5000万か、すごいな。コングラッチュレーション、まきば。
127 まきば:えへへ、ありがとう。
128 オプティマ:ほんとだわ。……私より多いじゃないの!
129 まきば:ティティとの写真を出してから凄く増えたんだよ!ありがと!
130 オプティマ:もう、そんな可愛い顔されちゃ許しちゃうわ。
131 まきば:えへへ!ティティのおかげだよ!
132 ロマン:SNSには全然詳しくないけど5000万という数字が凄いのはわかるよ。
133 まきば:ロマンもやったらいいんだよ!アカウント作ろ?
134 ロマン:そういうのは分からないって。
135 まきば:大丈夫!まきばが手伝ってあげるから!
136 ロマン:私にできるかな?
137 まきば:大丈夫!ロマンならすぐできるようになるよ!どんな雰囲気にしていこうか?
138 游:ロマンさんなら、シックな感じがいいんじゃない?
139 まきば:あー!いいね!そうしよう!ゆうゆうナイス!
140 ミリアド:盛り上がってるとこ悪いが、それは後でやってくれ。まきば、他にはないのか?
141 まきば:うーん、可愛いお洋服を買ったくらいであとは特にないかなぁ。ティティ、今度デートしよ?
142 オプティマ:ふふ、喜んで。
143 游:じゃああとはロマンさんのお話ですかね。
144 ロマン:私の話なんて毎回変わらないよ。うちの新聞社は絶好調だ。
145 ミリアド:お前のところは安定してるもんな。よっぽどの事がない限り何も起こらない。俺とは大違いだ。
146 ロマン:またそういう言い方をする……。
147 游:ロマンさんの新聞社は凄いですよね!誰でも知ってますもんね。
148 ロマン:有難いことにウェブ部門も好調だし、新聞の方は変わらずだからね。
149 オプティマ:あーあ!できる男はいいわね!
150 ミリアド:嫌味にしか聞こえないぞ。
151 オプティマ:うるさいわね。
152 ロマン:近況報告はこれで全員済んだな。
153 まきば:そういえは、マスターは何をやってるの?
154 ミリアド:どうせ学校のレポートでも作ってるんだろ。
155 オプティマ:今回のこのお題は何?日本語は読めないわ。
156 游:恐らく今回は洋書の感想文を書いているんだと思いますよ。所々引用をしていますから。
157 まきば:ゆうゆう凄いね!まきば全然わかんないや。
158 游:そんな事ないよ。
159 ミリアド:うちのマスターは凄いよな、今学期は5教科取ってんだろ?しかも分野もバラバラで。
160 まきば:何取ってるんだっけ?
161 ロマン:英語、アート、地質学、歴史、ビジネスだったな、確か。
162 游:マスターは勤勉ですからね。
163 ミリアド:前の学期はスピーチで苦労していたみたいだったけどな。
164 オプティマ:何度も書き直していたものね。
165 まきば:録音機能使ってたもんね。みんなに聞かれてるのも気づかないでやってたし。
166 游:慌てて録音止めるのも可愛かったですね。
167 ロマン:それでも無事書き上げてクラスをパスしてるんだから凄いよ、本当に。
168 オプティマ:その前は入学したばかりでレポートの書き方も分からなかったのにね。
169 まきば:懐かしいね!みんなで違う違うって言いながら見守ったよね。
170 游:今ではスラスラってレポート書き上げちゃいますからね。
171 ミリアド:出来るようになってからは課題をやり始めるのがどんどん遅くなってるがな。
172 ロマン:まぁ、そう言わずに。
173 ミリアド:もう少し早く始めれば余裕を持って終われるとは思わないか?
174 游:それはそうですよね。間違いなく。……いつも提出期限ギリギリですもんね。
175 まきば:まぁここ2、3ヶ月はしょうがないよ。恋人も出来て、友達とも遊んで、お仕事もしてって忙しそうだもん。
176 オプティマ:そうね。私は頑張って両立している方だと思うわよ?今のところ、提出が遅くなったことは無いし。
177 ロマン:でも、最近は呼ばれる期間が短くなる上に増えたから、それは勘弁して欲しいかな。
178 オプティマ:あら、ロマンがそういうなんて珍しいじゃない。
179 ロマン:まぁ別にいいんだけどね。
180 游:ロマンさんは特に、絶対いないと行けないメンバーの1人ですからね。呼ばれる回数も断トツですし。
181 ロマン:有難いことだ。
182 ミリアド:よし……そろそろかな。
183 まきば:なにがー?
184 ミリアド:文字数1900字。
185 游:もうすぐ終わりそうですね。
186 オプティマ:さぁて、今回は誰を選ぶのかしら。
(少し間)
187 ミリアド:流石游、だな。
188 游:いやいやそんな!マスターが今回は日本語でレポート提出だったから。たまたまです。
189 オプティマ:まぁそうよね。レポートなら、ロマンかミリアドか游か。私達の可能性は低いものね?
190 まきば:だよねー!なんでまた私達のことダウンロードしたのか不思議だったけどたまたまかなー。
191 オプティマ:まぁこうしてダウンロードしてくれればまきばにも会えるし、いいんだけど。
192 まきば:えへへ、ティティ大好き!
193 ロマン:さて、私はこの辺で失礼するよ。
194 まきば:うん!ロマンまたねー!
195 ミリアド:じゃあ俺もこの辺で。游、またな。
196 游:はい、また。
197 オプティマ:あはは!ミリアドは本当に游の事を気に入っているのね。
198 游:ありがたい限りです。
199 まきば:よし!まきばも帰ってさっきの続きしてくるね!ティティまた連絡するー!またね!
200 オプティマ:わかったわ。……私も失礼するわね。マスターを頼んだわ、游。
201 游:はい!お疲れ様でした!
(終)