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プラシーボとは?

2021.04.22 22:23

話しを元に戻してプラシーボについて書いてみたいと思います。

漢方薬の持っている情報によって身体が変化するのは間違いないと思いますが、もちろん疑問に思うこともあります。

それは、漢方薬の持っている情報だけではなく、術者の情報によって変化している可能性は否定できないからです。例えば葛根湯を持ってもらっていると思って桂枝湯を持ったとしても桂枝湯の作用ではなく、葛根湯の情報が勝ることがあります。つまり術者の情報の方が優先される場合があります。

葛根湯を持ってもらっているという術者の情報が優先されて身体が変化しているということです。そんな現象があれば、やっぱり、プラシーボじゃないかと言われます。私も、もの凄くそう思います。


それなら単なる思い込みやん!!

って似非だと批判する人は言うと思います。 


その最も良い例は、紙に漢方薬の名前を書いたり、情報を転写したりしただけでも、その紙を持ってもらうことで漢方薬を持ってもらった時と同様に筋緊張は変化するのです。

そこまで行くとあきらかにプラシーボだと思います。 しかし、単なる術者の思いだけのプラシーボだと結論づけるのは早計です。


なぜなら、以前にも書いたように効果があるはずだと思って手に持ってもらっても、それ程の効果がないこともあるからです。 プラシーボには、プラシーボを発動させる為の何か秘密があるのではないかと考えるべきです。

つまりプラシーボにも作用する場合と、作用しない場合があり、作用させる為の条件があるのではないかと言うことです。


そう考えるとプラシーボは疑似ではなく、プラシーボとしての作用や反作用があるというふうに結論づける方が科学的です。物質世界だけから見た作用しか見ていなければプラシーボと確定できますが、物質から物質以外という設定に条件を広げると、そこで起こる現象は、再現性を含んでいるので、もっとも科学的なのです。


何らかの状態に対して、aという刺激を与えた場合、その状態がbという結果に変化した。その法則性を見出し再現性があれば、 立派な科学です。物質を含んだ情報の医学と言えるでしょう。

そう考える方が、物質を扱う漢方薬も含めて東洋医学全般は、納得いくものに変化していきます。


そうなると術者が変化した時に起こる患者の変化も頷けますし、正当性がある訳です。脉診や腹診が一定しない理由も頷ける訳です。つまり物質だけではない情報のみの科学があるということになります。



プラシーボを作用させる為には、どんな条件が必要かを考える必要がある訳です。