韓国の翻訳会社 2.日本のライバルになりつつある
2021.04.23 02:06
韓国は輸出立国ですので、翻訳する言語は韓国語から外国語(主として英語)が多くなります。日本の場合は日本語から英語への翻訳が主流です。
韓国の主要輸出先は中国なので翻訳の受領は韓国語から中国語が多いのではないかと多くの人は思うかもしれませんが、英語は今も世界共通語の性格が強いため、中国向けの技術であっても多くの書類は英語にするのが一般的です。これは日本からの輸出に関しても同様です。
韓国では翻訳会社同士の競争が激しく、仕事量の多い韓→英の翻訳は単価が安くなるため、多くの会社はそれ以外の言語、例えば日本語から韓国語の仕事をやりたがります。
日本では近年のインバウンド需要の影響で日本語から韓国語、中国語などへの翻訳需要が増えてきましたので、日本の企業または翻訳会社から日→韓の仕事を受注しようと営業努力をしている会社が増えて来ました。中には日本語から英語への翻訳も手掛ける翻訳会社も出てきました。
我々日本の翻訳会社にとって脅威なのは日本語から英語への翻訳を安く、かつ高品質でやる韓国の翻訳会社が出現しつつあることです。こうなると彼らは日本の翻訳会社のライバルになります。
日本と同じように最近の韓国の輸出企業は苦戦していますので、この傾向は日に日に顕著になってきています。私たち日本の翻訳会社は彼らと激しく競争するか、または何らかの協力体制を作ってこれからの厳しい状況を乗り切る必要があります。
ーー次回に続く