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詩「かえれない国」

2021.04.23 09:25

終わらない夢をみていた

遠く離れた空 みえない

みえなくしてくれたのは、君だったよね

お天気にしたら嘘になると

灰色のヴェールをかけてくれたのはきみだったよね

そんな君が、透明になるなんて、ずるいと思う


虹色の光線を殺して旅に出たあと

もう帰れなくていいと言ったのは君だったのに

もうぼくは、どこにだって帰れないのに

みじめな人形に光を灯した先生は

うすももいろの砂丘で笑っている

うしろゆびを指した最低な怪獣も

光らなかった丘も

なにひとつ、いらないものなどないはずだった


かわいそうな生き物たちの行進をゆるすのは誰

泣き叫ぶ鳥

魔女の死骸とほほえむ雪

「つめたい名の付く子は不幸になるらしい」

西の国で誰かがいった