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みらい接骨院・整体院

学生に多い疲労骨折

2021.04.24 01:00

みなさん、こんにちは!

みらい接骨院・整体院の森本です!


今回は、スポーツをする学生に多い疲労骨折についてお伝えしていきます!

疲労骨折は、一度では骨折にはならない程度の力が、同じ部位に繰り返し加わることで生じる骨折です。

基本的には長い骨に生じることが多く、小さな亀裂が徐々に拡大していきます。


スポーツをしている子ども全員に疲労骨折が起こるわけではありませんが、身体の成長に合わない練習量や練習の強度、身体や競技に合わないフォーム、関節可動域の不足や筋力の不足、休養の不足などの内的(身体の)要因とグランドなど練習場所の状態、身体やスポーツに合わない靴などの外的(スポーツ環境の)要因があります。

では、どのような骨折が多いのかをお伝えしていきます。


1. 中足骨

足の甲には、中足骨と呼ばれる5つの骨がそれぞれの足趾から踵の方に伸びています。

中足骨の疲労骨折は、ダッシュやランニング多いスポーツに多く、サッカーやマラソンなどの続けることの多いスポーツやバスケットボール、ハンドボールなどの切り返しの多いスポーツでよく見られます。

中足骨は土踏まずなど足底のアーチをつくる骨で、脚への負担を軽減しています。

このアーチが潰れた扁平足やアーチが通常より高い場合や足趾が機能していない場合は、ダッシュやジャンプをした際の衝撃を吸収しきれず、疲労骨折となってしまう子どもも多くみられます。

骨折の治癒には約2ヶ月ほどになります。


2. 脛骨

脛の内側の骨で、前回お伝えした「シンスプリント」とほとんど同じような状態になります。脛骨の疲労骨折は痛みが出た時には、すでに骨にひびが入っている場合と骨膜が腫れて痛みが出ているシンスプリントの状態でさらに無理をして局所的に強い痛みが出る疲労骨折となる場合があります。

また、脛骨の外側にある腓骨も同じように疲労骨折となる場合もあり、脛骨・腓骨ともにダッシュやジャンプの多いスポーツでよく見られます。

中足骨と同様に足底のアーチが崩れていたり、足趾が機能していない子どもに多くみられ、さらにふくらはぎのの筋肉の柔軟性がない場合にも疲労骨折を生じる原因となります。

完治までは約2~3ヶ月で、骨折の場所によっては半年以上かかる場合もあります。


3. 腰椎(分離症)

腰にある5つの骨で、神経の通り道である脊柱管を覆う後方部に生じます。

野球やゴルフ、水泳などの体幹を捻ったり反ったりするスポーツに多くみられます。

太ももやお尻の筋肉の柔軟性や股関節の可動域が不十分な場合や腹筋が弱く反り腰や猫背といった姿勢の子どもにも多くみられます。

早期から治療を行えば半年から1年で治すことが出来ますが、発見が遅れることで骨折部が治らず分離したままの場合、姿勢が悪化することで分離した骨が滑り、神経症状がひどく出る場合もあります。

スポーツをしている子どもの30~40%が発症しているとも言われますが、安静時には痛みがあまりないため骨折に気づかないことも多く、歳を重ねてから脚の痺れなどに悩まされる方も少なくありません。


今回お伝えしたものの他にも、肋骨や腕、大腿骨なども疲労骨折が起こる場合があります。

早期に治療することでしっかりと治すことが出来ますが、関節の可動域・筋肉の柔軟性やフォームの改善をしなければまた同じように疲労骨折を繰り返すことになります。


また、下半身や腰部の疲労骨折は固い地面のグランドや道路など、練習を行う場所も要因となるため環境も見直すことが大切になります。

スポーツ環境の変わりやすい、この時期にも多く起こる骨折となりますので、気になる方は早めにご相談ください!


健康体操の動画

https://youtu.be/nM1lBM5B6jY