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今日も何かを間違えた

タイトルつけ忘れてたね

2021.04.24 19:31

●まな板


僕は日常的にまな板に頭をぶつけてる。


まな板を置く場所に迷ったので、

シンク上の食器スペースにまな板用の

アイアンフックを付けてそこに置くことにした。


その結果、僕は洗い物をするたびに頭を

こつんとまな板にぶつけることとなった。


間抜けな話である。


そこでふと考えた。

僕以外にまな板に頭をぶつけたことがある人が

いったい何人いるのだろう。


そこには十人十色のまな板ぶつけられストーリーが

あるはずである。


あるものは夫婦喧嘩で、あるものは

ニトリの品出し店員で、あるものは

厳しい料亭の見習いであったりするのだろう。


まな板に頭をぶつけた人を招集し

まな板ぶつけ座談会を開いてみたい。


30分めちゃめちゃにハイテンションで

話し合って、2度と会わない。

そんな会。



●奇妙なキス


一度だけ友人に連れられてクラブに行った時。


はじめて行ったクラブは騒音に

騒ぐ人いきれでむせ返っていた。


僕はEDMやクラブミュージックに

そんなに熱狂的になるタイプではない。


なんだかなぁと思いつつ薄い

ジントニックかなんかを啜っていた。


僕はトイレから戻り、あまり人のいないエリアに

置かれていた小さな丸テーブルに片膝をつき

ナンパに失敗している友達を眺めていた。


ふとあたりを見回すと、

やたらにメイクの濃い年齢不詳の大柄の女性と

目があった。


その女性は視線を切らさずこちらに歩み寄ると、

僕の頬に手を添えた。

なんだと思う間も無く、顎を上げられキスされた。


表情を全く変えず、女は喧騒のフロアへと

ゆっくり歩いて行った。


なんだったんだろう。今のは。


僕の心を一切動かさず、それでいて

印だけ残していくような奇妙なキスだった。


僕は追いかける気もせず、

また薄い酒を啜った。



●割れた珪藻土マット


寮の部屋に入ってからしばらくして、

洗面室の片隅に真っ二つに割れた珪藻土マットを

発見した。


前の入居者のものだと思う。

が、どうやったら珪藻土マットが

真っ二つに割れるのだろうか。


どんな背景があって珪藻土マットを

真っ二つにしてしまったのだろうか。


前入居者は穏やかな人だったが、

そんな人でも珪藻土マットを割りたい日が

あったのだろうか。


気になるけど少し怖くて聞けない。


僕はゾクっとしながら、新しい部屋での

生活に思いを馳せた。




ps.ひさびさに会って太ってたらちゃんと言ってね

 ひさびさってほどでもないんだけどね


↓引っ越しで荷物を詰めちゃって食器がなくなり、

 コーヒーカップでレトルトカレーの食べた時