ER センチュリオンドローン レビュー 2021.04.26 07:04 今回のレビューは、トランスフォーマー アースライズ より、“ER EXー22 デラックス センチュリオンドローン” です。 ウォーフォーサイバトロントリロジーシリーズ初となる拡張アクセサリセットが登場。 海外ではHasbro Pulseで発売されたものが、日本ではタカラトミーモール限定のER EXシリーズで発売されました。 ウエポナイザー ブラントのリカラーとなるセンチュリオンドローンに、ウォーフォーサイバトロントリロジーシリーズで発売されている各キャラクター用の追加武装などなどをセットした豪華パッケージが登場しました。 こういった拡張パーツセットが正規で発売されるのって、聞いたことがないんですが、ひょっとして初めてですか? ウォーフォーサイバトロントリロジーにて発売されたこれまでのアイテム・・本体の出来はおおむね良好なのですが、クラスによる価格統一の弊害が、付属品が物足りないヒトたちがちらほらいたので、こういうかたちで補完してくれるのはありがたいですね。 もちろん、今回のものだけではフォローしきれていないので、相変わらず寂しい思いをするキャラもいるのですが、それはもう仕方がない。 といって非正規のアドオンを買う気にはなれないんだよなぁ・・ 公式に対する義理というわけでもないんですが、なんとなく踏み切れない。 でも、メガザラック用のとか見ると欲しくなりますよね。 また話が反れました。 レビューしていきます。 パッケージはジェネレーションセレクトと同じ仕様。 日本独自のスリーブケースも追加されています。前回のパラドロンメディックスと同じですね。 開くと、左側にセンチュリオンドローン、右側にアクセサリ類の詰め込まれた小箱が。 蓋の裏側には、アクセサリのイラストが描かれていますが、何故かクリフのガスブラスターとラヴィッジが捕獲されていたケージとは描かれていません。 中身を全部並べてみました。 デラックスクラスのウエポナイザー センチュリオンドローン本体と、拡張アクセサリは全部で17種類。 紙の付属物は説明書のみです。センチュリオンドローン まずオマケ・・じゃない、本体のウエポナイザーから。 元ネタは初代アニメに登場した惑星サイバトロンにあるスーパーコンピューター、ベクターシグマの護衛ロボ、センチュリオンドロイドです。ロボットモード モノはSG ブラントのリカラーです。造形面での変更点は一切なし。 そもそも元ネタとはデザインがまったく違ううえ、カラーリングもアニメ版ではなくコミック版のそれらしく、そういう意味ではもはや別物。 まぁ、丸い頭部(アニメデザインだとそこが頭部と言えるのかわかりませんが)が強いていうなら少し似てるかも。 メインカラーのシルバーは成型色ですが、ウェルドラインなどはあまり目立ちません。 ブラントの段階でもいいモブ感がありましたが、カラーの変更でより無機質な雰囲気が強くなりましたね。ドローンの名に相応しい感じがします。 あと、なんというか、トランスフォーマーというよりダイアクロンっぽい? まぁ、そもそもウエポナイザーやモジュレーターの仕様がそれっぽい気はしてたんですが。 ダイアクロン、あんま知らんけど(笑)。 なお、背部のキャノンは右側に取り付けた状態で入っており、説明書でもそのようになっていますが、スリーブの線画では左に付けた状態で描かれています。 ブラントのパッケージ裏の画像もそうでしたね。というか、アレは完全に画が反転してましたが(たまにある)。 また、本来はオートボット、ディセプティコンのどちらにも属していないので、当然どちらのインシグニアもないのですが、ベクターシグマの鍵を手に入れたメガトロンに操られた・・というアニメでのエピソードもあってか、説明書ではディセプティコン扱いになっています。ビークルモード SF戦車にトランスフォーム。 当然という感じですが、ブラントのビークルモードのままです。 というか、ブラントはこちらが本来の姿。 そもそも元ネタのセンチュリオンドロイドは変形しないので、これは完全に今回のオリジナル仕様。 だったら、せっかく組み換え変形のウエポナイザーなんだから、別の形態をでっち上げても面白かったのに・・とも思います。 まぁ、それは各自でどうぞ、ということですね。 砲塔は回転、および仰角変更が可能です。ウエポナイズ 分解した各ユニットについては割愛します。 組み換え装備例として説明書に載っている形態も、ブラントのそれと共通。モデルもやはりリフレクター型です。 イラストがそのまま流用されているだけでしょうが。 今回はリフレクターのリカラー、WFC スクラップフェイスに取り付けてみました。 2つめのパターンは後方への重量増加のため、自立がかなり困難です。比較画像 基型のブラントと比較。ロボットモードで。 色が違うだけです。 ビークルモードでも。 色が違うだけです(笑)。 しかし、濃い紫から薄いシルバーになったことで、ウエポナイズの幅は広がりましたかねぇ。 カラーコーディネート面で。 SG ブラント の レビュー 以下、画像 アクションポーズをいくつか。 角張ったプロポーションは一見動かしにくそうですが、WFC基準の標準的な可動性能は備えています。 ただ肩や膝など、分解可能なために5㎜軸接続となっている間接部については、相変わらず抜けやすい印象です。 意外と安定した立て膝も可能。 手にあたる部分はクロー状になっていて開閉可能ですが、隙間があまりないため、通常の5㎜軸グリップの手持ち武器はほぼ持てません。 肘の側面に5㎜穴があるので、武装はそちらに。 ブラントより強そうだよなぁ。 量産機然としていることは間違いないんだけど、無機質な感じがする一方、パーソナルカラーに塗られたエース機っぽい雰囲気もある。 さて、本番はここから(笑)。 全17種の拡張アクセサリを順番に見ていきましょう。 なお、それぞれの名称は公式Twitterでの呼称で統一します。 まずオートボット関連。イオンブラスター いわゆるコンボイガン。 当然、SG、ERの両オプティマスにも付属するのですが、それらよりもはるかに大型になっています。 ただ、ここまででかいイメージなかったけどなぁ・・まぁ、迫力があっていいのですが。 銃口は5㎜穴になっているので、大型のエフェクトパーツの取り付けや、ほかの武器等の連結も可能です。 オリジナルトイ(アンコール版・中段)、そしてER オプティマス(下段)に付属のものと比較。 全長がそれぞれの5割増しくらいになってますね。 形状としてはオリジナルとER版との折衷デザインのような感じで、アニメのイメージということならやっぱり一番近いかも。でかいけどww ディティールはすこし抑えめですっきりした印象です。 というかオリジナルの銃は、本来のグリップじゃなくてマガジン部分を持つんだよな・・ エネルゴンアックス オプティマスが手からエネルギーを放出して斧状に固定した状態・・かな。 クリアオレンジ成型です。 取り付けは5㎜軸でそのまま拳に持たせるかたち。ホイストやトレイルブレイカーの武器のように拳がすっぽり覆われます。 基本的に右手用のはずなんですが、なぜか逆手でしか持てません。 逆に左だと順手で持てる。 刃の向きも含め、どう持たせるのが正解なのかイマイチわかりません・・ オプティマス以外にも、彼より拳のサイズが小さいキャラには持たせることができます。ローラー オプティマスのサポートメカ。火星探査車のような見ための6輪バギーです。 車体表面は全塗装。タイヤはもちろんすべて回しで、コロ走行か可能です。 基になったダイアクロンでは隊員フィギュアが乗れたりしたんだと思いますが、今回は直近にリメイクされたヘッドマスターやプライムマスターを乗せられる・・ということはなかったです。 後部上面に5㎜穴、リア部分には3㎜軸があります。 また、裏面には5㎜穴があり、ER オプティマスのコンテナ中央の軸周りにぴったりフィットするようになっています。 オリジナルトイ(アンコール版)と比較。 サイズはオリジナルにほうが一回り大きく、タイヤも溝が切ってあったりします。 というか、アンコール版はアニメデザインに準じて銀色に変更されているのですが、本当のオリジナル版は今回のものと同じような紺色。 ただ今回のものもシルバーグレー成型のパーツに塗装してこの色を再現しているので、最初はそのままアニメデザイン準拠で出すつもりもあったのかなぁ・・とか思ったり。 フルパッケージで。 ギミック面ではいまだオリジナルにはおよばないものの、かなり追い着いてきた印象。 正直、スタンダードサイズでここまで付属品が充実すれば十分という気もします。オプティマスプライムミニフィギュア 超ミニサイズのオプティマスのフィギュアが付属。 CF ユニクロンとスケールを合わせたものらしいのですが、メチャクチャ小さい・・普通になくすレベルです。 実際、この撮影中に一度見失い、10分ほど室内を捜索しました(笑)。 さすがにカラー再現はされておらず、グレーの成型色のまま。 しかし、ディティールはけっこうしっかりしており、ちゃんと司令官とわかります。 背面も。 ER オプティマスと。 顔より小さい・・G1ブラスター バンブルビーが使用する小型のブラスター。 単体ではイメージにないクリフと同型のバズーカが付属するだけだったバンブルに、専用の武器追加は嬉しいですね。 グレーの単色成型のままで、若干肉抜きも目立つ造形ではありますが、形状はMP版に近いものになっています。 もちろん銃口は3㎜軸です。グラスガスブラスター クリフジャンパーが使用した、金属をガラス並みにも録させるガスを発射するというブラスター。 正直、あまり印象にないのでググって調べました(笑)。以降、いくつかそういうものが続きます。 こちらもグレー成型のまま。銃口には3㎜軸があります。ドリルブラスター アイアンハイド用。 これもあまり印象がないんだよなぁ。 でも、MP版のアジア限定特典でダイキャスト製のものが付属したりしたようなので、それなりに認知度のある武器なんでしょう。 やはりグレー成型のままで先端は3㎜軸になっています。レーダーパラボラアンテナ トレイルブレイカーがビークルモードのルーフに装備する、レーダーアンテナ。 アニメ劇中では、これを使ってディセプティコンの会話を傍受していました。 例によってグレー成型のまま。レーダー中央に3㎜軸ありです。ジェットパック サイドスワイプ(ランボル)が背部に装備した飛行用のオプション。 実際のパック部分は装備者と同じ赤色だったと思いますが、やはりグレーの成型色のまま。 同型のアラートなどにももちろん取り付け可能です。 また、取り付け軸は上下に2箇所あり、サイドスワイプ以下ランボルギーニ型では下の軸を使用。 そして上の軸を使用することでアニメ劇中でも装備したオプティマス(ER版)に取り付けることも可能です。 ただ、下の軸と腰裏のタイヤなどのガワが干渉するため、パック取り付け時は腰の回転ができなくなります。 ランボルギーニ型、オプティマス以外のキャラ・・例えばアイアンハイドなどにも取り付けることは不可能ではないですが、形状が基本的に先の2型にフィットするように作られているので、浅く付けられる程度です。 スラスターには5㎜穴が空いており、エフェクトを取り付けることができます。 続いてディセプティコン関連。エネルゴンメイス オプティマスのアックスと同じ理屈で、メガトロンが手から放つエネルギーを実体化させて作り出した鉄球型の武器。 クリアパープル成型で可動はしませんが、鎖部分は動きのある造形になっており、根元部分にはディセプティコンのインシグニアが。 これも基本的に右手用ですが、左手でも持てなくはないです。 拳のサイズが大きいメガトロン用に造られていることもあり、彼以外のほとんどのキャラに持たせることができます。メガトロン ブラスターモード 諸事情で変形することができなくなったオリジナルのブラスター(ガン)モードですが、今回こういうかたちで再現されました。 ありがたいことですね。 もちろん、変形することで縮小された・・ほかのキャラの手持ち武器として違和感のないサイズで、造形もかなり細かく再現されています。 さすがにほかのアクセサリ類とは扱いも異なり、スコープ、グリップが塗装と、カラーリングもおおむね再現されています。 さらにロングバレル(サイレンサー?)も付属します。 ただし、取り付け部分がかなり細く、向きも決まっているので、破損には注意です。 通常時、バレル装着時ともに銃口部は3㎜軸で、エフェクトの取り付けも可能です。 オリジナル(アンコール版)と比較。 さすがに後部のストックまでは再現されていませんが、ほかのパーツは比率含めかなり忠実に再現されています。ショックウェーブ ブラスターモード こちらは事実上SG版でもほぼ変形可能でしたが、あらためてイメージスケールで立体化。 しかし塗装はされず、グレー成型のままだったので、最初なにかわかりませんでした(笑)。 造形的にもメガトロンよりあっさりしてる感じ。 先端には3㎜軸が生えています。 SG版のブラスターモード(ビークルモードをひっくり返したもの)と比較。 今回付属のものは引き続き登場のスクラップフェイスさんに持ってもらっています。 SG版はあと照準モニタ(?)と、ケーブルの適当なとところに差し込めれば完璧でしたね。サウンドウェーブ マイクロカセットレコーダーモード やはりイメージスケールで付属。 さすがにカセットホルダーの開閉などはできませんが、前面はしっかり塗装されており、はっきりと音波さんだとわかります。 彼もまた特別扱いを受けられるだけの人気と実力があるということですね。さすが。 なお、裏面はガッツリ肉抜きされています。 また底面には3㎜穴が空いており、エフェクト用の軸などにはめ込むことが可能です。 WFC版のレコーダーモードと。 音波さんはキングダムでもコアクラスでレコーダーに変形するものが発売されますし、本当、音波ファンにはよい時代になった。 ところで、ライバルのブラスター(ブロードキャスト)は?リフレクター カメラモード 成型色のままですが、造形はかなり細かく、シャッターやストロボ、中央のでっぱりまで再現されており、なにげにSG版の3体合体よりも再現度が高いです。 リフレクター3パック G1トイカラーの日本発売、まだ諦めてないんですが・・先のサウンドウェーブとは違ってこちらには底面から5㎜軸が生えており、誰なと手に持たせることができます。 裏面はやはり肉抜きされています。 SG版の3体合体カメラモードと。 今回のものがあくまでアースモード・・というか、オリジナルトイのカメラモードを基にしていることがよくわかります。 しかし・・ディセプティコン関連のアクセサリは、ほぼ変形後の姿をイメージスケールで再現したものばかりですね。 純粋な追加武器というのはメガトロンのエネルゴンメイスだけ。 そして5つ中2つが武器じゃない。 なんというか、両軍の違いというか、本来の性格の差が顕れているような・・(笑) では、その他の3種も。ケージ アニメのエピソードで、オートボットによって捕獲されたラヴィッジ(ジャガー)が入れられていた檻。 ということはこれもオートボット側のアイテムか? どちらにせよ、ニッチなチョイスです。 南京錠などもしっかり造形。 開閉はできませんが、対角線で分割可能。 ただ、クリアパーツ製なので分割時、破損には注意です。 中にはマイクロマスター程度の小型トランスフォーマーを入れられます。 というわけで、ラヴィッジ収監。 中はかなり狭いので本当、ただ入れておくくらいしかできませんが。エネルゴンキューブ トランスフォーマーたちの生命の源。 2種類付属し、一方は内部が波打った状態のディティールが入っています。 上面角に3㎜穴が空いています。 では、各種アクセサリを使っていくつかシチュエーション(ネタ)撮影。 オプティマスプライム VS メガトロン。 両軍リーダー同士の白熱の接近戦だ! しかしこの近接武器、どっちも使い勝手が微妙だぞ! オートボット、アタック!! 各員、新たに手に入れた武器でディセプティコンを血祭りに上げてやれ! 一方のディセプティコン。 応戦しつつ今後のためにしっかり記録を残しておけよ。 てういか、主戦力のジェットロンはどうした? こいつら基本後方勤務だろ!(笑) なお、トランスフォーマーの世界では自らが変形したブラスターモードを自らが持って撃つ・・という状況は往々にして発生します。 ちょっとなに言ってるかわからない・・ サイドスワイプ、おまえのジェットパックを貸せ! と、ほぼ窃盗レベルで部下の装備を持ちだし、単身前線に突撃する司令官。 司令官! 上のヒトは後ろにいてください! とかまともなこと言える部下も、たぶんいない。 仕事終わりの一杯、このために生きてるよなぁ! 戦いもせずに飲んだくれてる主戦力たち。 珍しくスタースクリームが渋い顔してますね。 ふむ。エネルゴンキューブはもう少し数が欲しかったかな。 ラヴィッジ救出作戦開始! どう考えても不自然な場所に突然カセットレコーダーが置かれていたとしても、そんなことに気付く者などオートボットの前線部隊にはいないのだ!(偏見ww) 以上、“ER センチュリオンドローン” でした。 いやはや拡張アクセサリセット、楽しいですね。 単純な武器パーツの補完だけに留まらす、ディセプティコン側では変形後の姿をイメージスケールで再現したものや、トレイルブレイカーのレーダー、ラヴィッジの檻といったかなりマニアックなアイテムまで、非常にバラエティに富んだ内容でした。 さすがに造形面に甘さのあるものや、成型色のままのパーツも多かったですが、デラックスクラスの本体とセットでボイジャークラスと同価格というならば、相応でしょう。 むしろ塗装など最小限でアイテム数を増やそうということだったのかもしれない。 これで終わりにせず、第2弾、第3弾塗装用のセット商品を出していってほしいです。 というか、キングダムでも発売されるという噂があって、ならばチータスの内臓銃は絶対だし、ラットルのバクダンとかも入ってくるかも? と思っていたら、まさかのエフェクトパーツセットでしたよ。 本体のフォッシライザーはリカラーでなくリデコになったとはいえ、今さらすでにけっこう持ってるエフェクトパーツの詰め合わせとか要らんよなぁ・・ まぁ、トリケラトプスの骨が欲しいから買いますけど。日本で発売されれば、ですが。 とはいえ、まだ可能性はあるでしょう。WAVE4の発表もまだですし、さらにまたサブカテゴリかショップ限定化で新展開もあるようですから。 あ、センチュリオンドローンも、カラーのクセがなくなり、どんなキャラにも合わせやすくなったのでこれまたカスタマイズの幅が広がってよいですよ。 今回は、結局オリジナルのウエポナイズはしてませんが・・ 少なくとも、裸でメルカリに流してよいモノではない! ライフラインもだよ! といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。