古民家改装、春を待つ その2
モノには段取り、その時の都合なんてものがございましてな。
今はまだそんなに作業ができない感じなのです。
なので、いろいろ、身も心も下準備。
この古民家をまずはいろいろ観察することから始めます。
まずはこの障子の補修箇所の面白さ。
この感じはぜひ、引き継ぎたいものですね!
柱が曲がってないか、垂直線をチェックしてみます。
うんうん、大丈夫〜って、…ん? なんだこれ?
なんか紙が貼ってある。。
しかも天地逆に!
あれあれ?また他の場所にも同じの発見。
ちょっと気になったので調べてみました。
『千はやふ(ぶ)る卯月八日は吉日よ 神さき(け)虫を成敗ぞする』
これは灌仏会(4/8)のお釈迦さまの誕生日にこの紙を貼って虫除けとしたもの、
とのことです。
神さき虫、神さけ虫は『紙下げ虫』の意。これは、便所の便壺に発生するウジ虫の
ことだそうです。うう〜む。時代、ですよね。。
『「ちはやぶる」ですが、本来『神』関係の言葉に使われる枕詞なので、仏事である『4月8日』にかかるのはありえませんね。「ちはやぶる」は『宇治』の枕詞でもありますから、古人が、『ウジ虫』とのダジャレで使ったのではないでしょうか。』なんて文章も発見。
なるほどね。知らなかったなぁ。。
それにしてもこんな護符みたいなことしてある家。
虫結界みたいな感じの家!!
実に素晴らしいね!!笑
そしてこの日は大型の食器棚も解体。
なんて言うのか、昔骨董屋の小僧をやっていたのでこういうの解体するのは実に体が覚えています。
スティールパンのリズムを取ったりするのはなかなかですが、モノが壊れるのにもリズムがあって、
そのリズムで揺らしてあげれば、棚はあっさりとこんな風になったりするもんです。
さてさて今回の古民家。平成7年に空撮の記録が残っています。
家の裏、結構広いですよね。
よく見ると、家の裏にも道があります。
ここをよく観て覚えて、また草刈り作業に戻ります。
空撮写真とは異なり。21年経った今は熊笹で全面が覆われています。
道があった場所を想像しながらまずは道に沿って斜面を開拓していきます。
実にわかりにくいのですが、また少し刈りまして少しずつ土地みたいに
なってきています。
夕方近く、少年達来たりて道を登ってゆく。
まぁここも少しずつ純度を上げていこう。
いろんなことができる場になりますように。
夕刻間近。捨てるものも実に多いが。
ただただ、この時は光の美しさをじっくり観ることにしよう。
夕刻5時。山の形も関係するのか、ここの現場は暗くなるのが早い気がします。
今日も作業終了。
さて、草刈りしながら体力を上げていこう。
この大きな古民家に耐えることができようにまずまず、しっかりやってこ。