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草原のコトノハ

目覚め

2016.11.30 01:34

朝から晩まで、あっちこっちで

「お母さん」

「お母さん」

「お母さーん」

自分の名前なんて、

ほどけて消えてしまいそうなほど

わたし「お母さん」と呼び続けられている



私がわたしを外側に探し求めていた時

お母さんでいることが苦しかった

窮屈だった

子どもとの時間は自分の時間ではなくて

いつもどこかに自分の時間を求めていた


いつからか

立場が私を育て

私はわたしを他に探すのをやめた

すでに与えられている母さんという役割に

自分を明け渡した時

世界が変わって見えた



ほら!

わたしにとって大切な生き方は

もう手の中にあった


ほら!

いつもそばにあった「お母さん」は

紛れもない わたし だった



わたし、

終わりのない

この役割を生き抜く 苦労と誇りを

両手いっぱいに抱いている

つないだ指と指の間にあふれていたのは

こんなにも愛おしい自分の時間だった


そう!

わたしは「お母さん」