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ダーク・シャドウ

2017.03.08 06:23

1760年、リバブールからやってきたコリンズ夫妻は、アメリカで水産業に成功。

ジョニー・デップ演じる、使用人に手を出したプレイボーイ息子のせいで一家は没落する。

●今回の「船が出てくる映画」

Dark Shadows

2012年 アメリカ映画


●あらすじ

1760年、コリンズ夫妻はイギリス・リバプールから北アメリカまで船で渡ってきた。 夫はメイン州の海辺の町で水産業を営み大成功、町一番の裕福な一家になっていた。その息子バーナバスは、金持ちのボンボンよろしくプレイボーイに育ち、リバブールから連れてきた使用人の娘アンジェリークにも手を出すが、それはもちろん単なる遊び。バーナバスの愛が得られないと知ったアンジェリークは実は魔女だったので、バーナバスの両親を殺し、恋人を岬の断崖から落とし、バーナバス本人はヴァンパイアにして、生き埋めにしてしまう。

それから200年。1972年。ひょんなことから目を覚まし、ヴァンパイアとして子孫の前に現れたバーナバスは、今は見る影もなく没落してしまった末裔と出会い、一家の復興を心に誓う。


●ここに注目!

「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」はじめ数々のヒット作を送り出してきたジョニー・デップ&ティム・バートン監督のコンビ作品8度目。原作は60年代後半に“ゴシック・ソープ・オペラ”と呼ばれ、アメリカで人気を博した同名TVシリーズ『Dark Shadows』だ。

『Dark Shadows』を原作とした映画は他にも2本が存在。

「 血の唇」 (1970) と、「Night of Dark Shadows」 (1971)も機会があればご覧あれ。

バーナバスが蘇るのが1972年という設定ならではの、その時代の音楽や風俗描写が楽しめる、はず。


●ここに「船」登場!

コリンズ夫妻がイギリス・リバプールから北アメリカまで船で渡ってきた、という冒頭シーンに船が登場。一艘だけでなく何艘も、霧の海上に浮かんでいる。ニューヨークの海は霧深い、と聞くが、このシーンのテロップは「リバブール」と書いてある。船の船首には魔除けの女神像が施されている。

ちなみにこの女神像は、エンジェル・ベイ社の重役会議室に飾られている。 エンジェル・ベイ社とは、バーナバスが眠りについた後、町の水産業を牛耳ってきたアンジェリークの会社なのだが、それもバーナバスを愛したアンジェリークの思いならでは。その愛、かなりひん曲がっていますが、アンジェリークのいじらしさをひしひし感じる。