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酒場BETTAKO

BETTAKO -其の206-

2021.04.26 02:26

3度目の緊急事態宣言が発令された

25日の日曜日。休業を選ぶ選択肢も

考えなかったわけだわない。


酒場にとって酒が出せないから休む?

確かに…酒類収益が主な酒場にとっては

今回の緊急事態宣言はハードパンチと

言って良いだろう。

しかし…本当にそうなのか?自問自答を

繰り返しながら、街の人の流れを見ながら

思いに更けてみた。


何ができ、何ができないか。


市場の人々は昨年の4月の痛みを知っている。

気持ち悪いほど誰もいない豊洲市場の

あの光景は、今も忘れることがないだろう。


豊洲が動いていてくれて助かった昨年。

市場が動いていなければ、休業を考えていた。

しかし今回も豊洲はちゃんと動いていてくれる。


政府と都政は、飲食店に対して

ちゃんとエスケープを設けてくれている。

◎酒類の提供は休業。

◎酒類提供せずの営業は20時まで可能


池袋時代、長年お世話になった役所の方に

昨年同様、連絡を入れてみた。

その答えの導きは、昨年と変わらず、

与えられたルールの中、営業をする上での

多くのアドバイスは、活力にもなる。

宣言が発令する2日前。

急遽、鹿児島県日置の蔵に電話を入れ、

お互い協力出来ることは、協力をする。

アルコール度数、1%未満の飲料。

それはホッピー瓶、樽生のホッピーも同様。

アルコールは入れることはできないが、

雰囲気は楽しむことはできる。


市場が動いていれば、食材を仕入れて

肴として造り変える事もできる。

休んだら、微力ではあるが、仕入れ先が

一つのカケラが零れ落ち、仕入れ先も苦しむ。

それが昨年の4月7日。初の緊急事態宣言。


休むのは勝手だが、仕入れ先や生産者のため

と綺麗事抜かしてた、飲食店は偽善者か?

酒の提供が出来ないからと、休むのは

筆箱がないから、今日学校休むと一緒の

言い訳に近い。ルールの中でやれる事はやって

それでも、先行きが見えなければ、その時

初めて止めればいい。

そう店主である自分は考えている。

昨年同様、酒場としてではなく料理屋として

与えられたルールの中で、5月11日まで

暖簾をかける。