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【ぎふママ減災スタディ通信12】 災害時の防犯対策! 今からできることは?

2021.04.26 04:27

みなさんは、日頃からご家庭で防犯対策をしていますか?

実は、大規模災害後の被災地では空き巣や窃盗などの犯罪が発生しやすいと言われています。

いざ、災害が発生した時...身を守ることに必死で見落としがちになってしまう防犯対策について、今回はご紹介していきます。


・災害時の犯罪事情

では、実際にどのような犯罪行為が行われているのか、過去の災害時における犯罪行為を一部お伝えします。


▶︎空き巣や窃盗

東日本大震災の被災地では、住民が長期間避難したことにより留守宅への空き巣をはじめとする侵入窃盗が一時的に増加したと言われています。

また、休業中の商店や金融機関に侵入する店舗荒らし、自販機荒らしなども発生したそうです。


▶︎避難所での窃盗

避難所に持ち込んだ現金や貴重品を狙った盗難被害が非常に多く、置き引きやスリなども発生したそうです。


▶︎避難所での性被害

避難所の中には、プライバシーや防犯対策が十分でなく、女性や子どもを狙った性被害・性暴力、DVなどが阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震など過去の震災後にも性被害に関する相談が病院に多く寄せられたそうてわす。

例えば、「授乳しているところを男性にじっと見られた」や「夜になると男の人が毛布に入ってくる」など、デリケートで報道されていないような内容まで起こってしまっているそうです。


・今からできる!災害に備えた防犯対策

いつ起こるか分からない災害。発災時は防犯対策まで考えられないですよね。

災害時に大切なものを守るためには、防災対策に加え防犯対策についても平常時に考えておくことが大切です!


①空き巣・窃盗対策

空き巣対策の基本は戸締りです。

災害時、身の安全を確保し避難所への避難が必要と判断した場合は、窓やドアの戸締りを確認しましょう!雨戸やシャッターがある場合は、それらも閉めておくのがベストです!

しかし、災害によってインフラが遮断されセキュリティができない可能性やドアや窓が壊れてしまう可能性も考えられます。

その場合、人が自宅にいるように見せかけると被害に遭いにくいと言われています。

電池式のLEDライトで明かりを付けたり、ラジオなど音が出るものをつけたままにしておく方法も覚えておきましょう!


○減災ポイント○

家族内の連絡手段として、玄関に「◯◯避難所にいます」と張り紙をする方も多いようです。インフラが遮断された場合、張り紙は重要な連絡ツールになります。

しかし、これは不在であることを教えるのに繋がります。緊急時の連絡方法を事前に家族で決めて、犯罪リスクを減らしましょう!


②避難所での窃盗対策

災害時、インフラ遮断によりカード決済など使用できない可能性もあります。また、自動販売機や公衆電話を使用する際にも現金が必要となります。そのため、避難の際には現金があると便利です。


しかし、多くの人が集まる避難所内では盗難被害が多く報告されているそうです。

避難所等に持ち出した貴重品は肌身離さず持ち歩けるようにしましょう。例えば、ウェストポーチやボディバッグなどがおすすめです。

非常持ち出し袋の中に一つ、そのようなバッグを備えておくのも良いですね◎


③避難所での性被害対策

危険を回避するため、女性や子どもの単独行動はできるだけ避けるように心がけましょう!

昼間でも複数人で行動するのがベストです!

特に被災した自宅に帰る時やトイレに行く時など、女性や子ども1人だけでの行動は危険です。必ず誰かに付き添ってもらうようにしましょう。


○減災ポイント○

いざという時に、子どもでも使える防犯ブザーを非常持ち出し袋に備えておきましょう!

避難先で行動する際に、常時携帯しておくことがオススメです◎ 


・子ども一緒に考えよう!

入学や進学の季節。環境の変化に伴い、お子さんの交友関係や行動範囲が広がるといった、防犯上注意しなければいけない点が変化します。

日頃からの防犯対策を改めて見直し、災害時にどのように応用するか家庭内で話し合ってみましょう!

今回は、今すぐできる対策をご紹介します!


①防犯ブザーをチェック!

非常持ち出し袋に備えておきたいのが防犯ブザーです。

避難所での身の危険を知らせるため、また被災時に居場所を伝えるためにも大切なアイテムとなります。

緊急時に使えるよう、子どもが使いやすい通学用や外出用と同じものを備えておくのが安心ですね。

適切に使用できるよう、この機会にお子さんと使い方の練習をしてみましょう!


②町に潜む危険をチェック!

『まわりから見えにくい場所』や『誰もが入りやすい場所』は、通常時も被災時も危険な場所といえます。

例えば、避難経路に人があまり通らない薄暗い道を設定していないか、被災時の集合場所に木が生い茂った公園などを設定していないか改めて確認してみましょう!

日頃から、こういった場所で一人で遊んだりしないよう、実際に親子で通学路や避難経路を確認し、どういうことに注意すればよいか、一緒に考えてみてくださいね。


③最新の防犯情報や災害情報をチェック!

日頃から地域の防犯情報をチェックしておくことも大切です。岐阜市では、市内に発表される災害情報や避難勧告などの避難情報、さらに防犯情報などを、お手持ちのスマートフォンやパソコンにメール配信するサービスを行っています。

この機会に登録して、日頃から防犯・防災意識を高めておきましょう!


○岐阜市気象・災害情報等メール配信サービスについて


・"大切なものを守るため"の防犯対策を!

もしも、今災害が発生したら...今回ご紹介したような防犯対策を落ち着いてできますか?

きっと、突然の事態に慌ててしまい、なかなか防犯対策まで手が回らないのではないかと思います。


災害時、大切なものを守るためには、普段からどれだけ対策しておくかが重要です。

災害時、犯罪行為にあわないためにも事前に対策をしっかりして、不安要素を減らせるようにしておきましょう!


【参考】

▶︎ホームセキュリティの教科書

https://homesecurity.jp/saigai-bouhan/

▶︎内閣府 男女共同参画局

https://www.gender.go.jp/policy/saigai/bo-reports.html