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じゅんじゅんホームページ

2021.4.25.三軒茶屋ヘブンスドア

2021.04.26 14:13

昨日は三軒茶屋ヘブンスドアにてダムダム団でした。

毎回全力ではあるのだが、日によってコンディションもあるのが実の所。

人間だもの。

そんな中、昨日はかなり良いライブが出来たんじゃないだろうか。

ヘブンスならではの企画のような出演勢。

メンバーの志気も人知れず高まっていたのだろう。

ご来場の皆様、対バンの皆様、そしてヘブンス、ありがとうございました!


*セットリスト*

1.ヘビイダメージ

2.デンジャラスアンド迷惑

3.真実

MC〜サザエさん〜

4.仕合せ山

5.Jumbo Viking

6.グラインダー

7.ファックザコロナ


我々の前にやる東京恋慕が聴かせる感じだろうから頭から激しい感じでいく、とセットリストを決めた鈴木さん。

実際、かなり聴かせられた。

「新垣結衣と〜」で楽しくてはしゃぎまくり息切れ汗をかく私。

「ストロベリーフィールズ」を歌い上げるドクちゃんを見て、あ、この後出番だったわと思い出してすこし焦る。

東京恋慕の作り上げたこの空気、果たして激しさだけで晴らせるのだろうか。

裏に捌けて入場SEが流れ始め、私以外のメンバーがステージへ向かった後、心臓がどくんどくん鳴っていた。

基本的にライブ出演で緊張というものをしないのだが、ダムダム団でのみ、年に2回くらい発作のように心臓バクバクになる。

もう4年ほどやっているのだが、落とし込めきれていない部分があるのが自分でもわかっている。

菩薩に私のライブを撮ってもらう際に、

「じゅんじゅんは顔だよ。みんなじゅんじゅんの顔を観に来ているんだよ。」

と言われた。

実際撮ってもらった映像を見て、驚いた。

驚いたというより、爆笑した。

こんな形相して唄っていたなんて、まったくもって自覚していなかった。

コマツさんからは、

「じゅんじゅんはドラッグやっていないのにキマっちゃってる目をしているからすごい。」

と言われたりもした。

そう、私は私が思っているより、顔面から出る念がものすごいのだ。

自覚は無かったのだが、思い返してみると、顔相で伝心していると思える部分が大いにある。

私の中でライブとは、唄を歌うというより、その空間を支配することである。

その中で顔は重要な発信源なのだ。

10年以上ライブを演ってきて、最近ようやく気付いた。

その要とも言える両目をサングラスで隠されているダムダム団でのライブ。

落としきれずにいる違和感とは、それなのでは。

1曲目、ヘビイダメージ前の演出イントロが始まる中、脳味噌がフル回転した。

いつも感じている違和感の要は、一体なんなんだ。

ソロのライブでも、神経の糸が途切れてしまう瞬間が稀にある。

でもそれは神経が鉄壁と相成っているからこそ生まれる亀裂のようなもの。

その壁のようなものが、まだきちんと構築出来ずにいる。

ソロの時と、ダムダム団の時と、何が違うのか。

感覚的にあちら側へ行く為に、無意識下で何を思考して、何を成しているのか。

そういえば緊張が途切れる瞬間は、いつもなにかを目で捉えているような気がする。

照明であったり、人の動きであったり。

目に留めた瞬間、脳がその事象に対して反応し、思考し、それが隙になる。

即ち、何かを察知することで、気が散っているということ。

なぜ気が散るのか。

私の目が、受信機として機能しているからか。

シナプスでいえば、受容体の部分へ立ち回った瞬間、現実に引き戻されてしまう。

直接観せることで実感を伴い無意識下でしていた発信という行為が、サングラスで遮られる事により、情報を受信するという通常の身体の部位に引き戻されていたのではないか。

勿論、目にするものに感化されるということは、生のライブにおいてとても重要であり、間違っても悪しき回路ではない。

ただ、その状況に引っ張られてしまうというのは、受信が発信に優っているということではないか。

部位としても、心的にも。

私が感じていた違和感は、ステージに立つ上で噛み合っていなかった身体表現に対しての操縦的不和なのでは。

支配出来ていると感じる時はどうだろう。

光がどうだとか、人が後ろへ下がっただとか、そんな事は目に入ったとして意味を持った情報にならない。

情報として処理する暇もないほど、自らの念に身体が占領され、身体から漏れ出た粘度のある空気が周りの空間にまで溢れ出て充満している感じ。

緊張の途切れないステージ。

圧巻のその先に行く為の最低限の条件とは、受容体的能力を抹消する程の爆裂的発信力とその機能の解放であるということか。

そうか。

イントロのリフが終了し、それぞれの楽器が大きく鳴り響く。

ステージへ向かう。

今この瞬間から、私の口も目も肌も、受信としての機能は何ひとつとして持たない。

ただただ、発信すればよい。

黙っておれの歌を聴け。

それでいい。

長らく感じていた不和が解明され、答えが出た。

内情や仕組みに気付けたからといって即使いこなせる訳ではないが、昨日は今までより格段に全身で演ることが出来た。

今までのように違和感に戸惑うだけではなく、たしかに何かを掴んで乗りこなそうと出来ている感覚があった。

以前、創作や芸事のレベルアップに関する話を書いたが、その瞬間が昨日の幕前だった。

小さな悟りに近いその感覚は、いつも本当に突然やってくる。

勿論、打ち立てた理論はまだ仮のものであり、これから実践を伴いながら否定したり肯定したり疑ったり悩んだり、どんどん叩いて強度と純度を上げていかなくてはならない。

それでも今回の実感を伴う会得は、とても大きな収穫だった。

菩薩が、

「じゅんじゅんはみんな死ね!って言えばいい。自分以外はゴミだと思えばいい。」

みたいな事を言っていたが、あれは私のリミッターを感知して出た言葉なのかもしれない。

菩薩はたまに予言をするし、あとで思い返すとドキッとする事を言ったりする。

なるほど。

私の気を遣い過ぎる性分は、人に好かれ易い反面、何かを作り演じる際の重荷となっているのかもしれない。

唄うのに、遠慮なんか要らないじゃんね。

ダムダム団での大山淳の乗りこなし方が垣間見えた今、ライブが楽しみでならない。

私はステージで、もっと図々しくなるぞ。

余談だが、ライブ後鈴木さんが、

「今日は大きなミスも少なかったし良かったんじゃないか。」

と言っていたが、冒頭のイントロ演出でジンさんが大いにリフを間違えていたのを思い出した。

私が裏で脳味噌フルスロットルしている最中にジンさんがやらかした音が聴こえてきて、賢明な思考の中さすがに少々ズッコケた。

ダムダム団は、本当に絶妙なバランスで成り立っているのだな。

3人揃ってリハの準備などをしていると、ジンさんがセブンのコーヒーを片手に入りしてきた。

「これスタバじゃない?」

と鈴木さん。

「セブンのですよ。スタバって書いたらスタバになるんじゃないですか?」

と私が返すと、なるほど!とボールペンでコップの側面に"スタバ"と書く。

ひと口飲んで、

「ああ?!これ、スタバっすね〜!!」

と驚くジンさん。

この日も、寸分違わず大学生ノリの中年ダムダムボーイズ。

逆に安心感しかない。

リハも特に問題無く終了。


にゃんにゃんブーメランの宇宙ちゃんから連絡があり、近くにいるらしく少し会おうということで外で落ち合う。

既にチューハイを持っている宇宙ちゃんと、いつものにこにこ顔の加藤さんが登場。

せっかくなのでとカクヤスで乾杯用のビールを買う。

加藤さんにご馳走になりました。

ありがてえ。

ダムダム団は基本的に出演前に飲酒しないのだが、私だけは、

「じゅんじゅんは呑んでも唄えるからいいよ。」

と鈴木さんからお許しが出ている。

生誕の時、10時間呑んでも唄えているからね。

えっへん。

普段はみんなに合わせて呑まないのだが、今回はイレギュラーということでひと足早めの乾杯。

空き地で近況などを話して、開演に合わせてヘブンスに戻った。

2人とも元気そうでなにより。

色々あるけど、また一緒にやろうね。

ビールご馳走様でした。

1組目、美里ウィンチェスター。

かなり目立つ風貌なのだが、リハの音を聴いて、ファッション音楽じゃない人だとすぐ分かった。

弾き語りだが、バチバチにかっこいい。

唄は声色に特色がありつつも、それに1ミリも甘んじていない。

すごく上手い。

的確に舵がとれている。

そしてギターのキレといいリズム感といい、これは神の領域の人と思った。

ちなみに、我がダムダム団のじみちゃんも神の領域のギタリストである。

音が違う。

まったく違う。

びっくりする。

弘法筆を選ばずと言うが、正しくそれである。

ギターを弾いているんじゃない、この人の手を持ってして、ギターはようやく鳴くことができるのだなと思う。

努力とセンスの成せる技。

あの域の人達はギターを弾くために生まれてきたのだろうな。

弾き語りでこのグルーヴ。

対バン出来て良かったし、ライブを観れて良かった。

1組目からこれである。

ヘブンスは毎回毎回、やってくれよる。

2組目は東京恋慕。

以前企画に出てもらったりもして、私の大好きなバンドである。

ドクちゃんとは東京恋慕に入る前からの仲。

彼女は本当に唄が上手いのだ。

出会った頃、フリースタイルいわゆる即興でラップを演っていてめちゃくちゃカッコ良かったのを覚えている。

多分今回のライブで初めて聴いた曲がラップ調で、ドクちゃんはこの系統とても合うのよなと改めて思った。

バラードも聴かせられて、躍動感とパンチも出せる、素晴らしいボーカリスト。

ぬいぐるみがたくさんの新しい衣装で、物販スペースのブラックライトが染めたての髪色に反射してすごく綺麗だった。

出番前なのをすっかり忘れて聴き惚れてしまった。

「新垣結衣と〜」の最中ふっとこれから出番と思ったが、私は踊りたいんじゃ知らんがなと思考が瞬殺された。

そう、今この瞬間で生きているのだ。

次は無いと思って生きるのだ。

3番手が我々、4組目はMUSTANG JERX。

ベースの利果さんがリハの時、

「久しぶりだね!」

と声を掛けて下さって、めちゃめちゃ嬉しかった。

ジャークスは、私が高校生時代に観ていたバンドさんなのである。

私のソロの時共演者さんを観に来た利果さんが偶然観てくれたのが最後だった。

もう5、6年くらい前なのでは。

時の流れは早いなあ。

ジャークスを観るのはもっと久々だと思う。

音楽を続けていても、界隈が違ったり、出ているライブハウスが違ったりでなかなか一緒になる事がなかったりするものなのだ。

現にダムダム団もジャークスと初の対バンという事で、同時期に観ていた私としてはビックリである。

狭くて広い、音楽の世界。

久々のジャークス。

音出しの瞬間から、もう最高の予感。

いや最高。

私の青春時代の好きの大波が押し寄せて、気付いたらめちゃくちゃ暴れていた。

血湧き肉躍るとは、この事か。

MCでギターボーカルの高森さんに、

「思い出した、ダムダム団、スランキーサイドのライブでステージ喰ってる客いるなーと思ってたあの子だ!」

と言われて1人ではしゃぐ。

覚えていて戴けて鬼嬉しい。

ちなみにスランキーの客席で大暴れしている頃から、

「(薬物)何ですか?」

と聞かれていた。

生粋のジャンキー的狂喜乱舞。

私の脳味噌、麻薬物質分泌機能があるのかな?

すごく楽しかった。

高森さんのアンプは、アキマさんモデルらしい。

通りであの爆音。

最高である。

鬼好き。

利果さんのベースも最高だった。

女性ベーシスト、本当かっこいい。

最後はデッドバンビーズ。

いやあ、この対バン。

そしてこの並びよ。

ヘブンスよ、フォーエバー…って感じだよ。

最高が過ぎるという意。

チャックさんのキレッキレギター、本当かっこいい。

昨日はあの会場に、ギターの神様が何人いたのだろう。

凄過ぎだろ。

ゴッドハンドかよ。

ポケモンGOだったら、伝説のポケモンが密集しているところだ。

ビンタさんのゆるグダなMCと、フロアからの野次で和む。

しかし、曲が始まると爆上がり。

とにかく暴れた。

踊り尽くした。

最高の夜だった。

途中身体が疲労により重たくなった。

最近ライブハウスで踊れてないんだよなあ。

家で音楽聴きながらだと、突き動かされないんだよなあ。

もっとライブハウスに行こう。

グッとくるバンドは、たくさんいるのだから。

そんな事を思っていたら、今日チケットを買ってしまった。

無善寺がお休みで遊びに行けなくなったのでね。

やっぱり私は、バンドマンである前に、ライブハウスという空間が大好きなのである。

音楽民振りたい訳でもなく、ミュージシャン気取りたい訳でもなくて、そんなのどうだってよくて、ただただライブハウスという場所に足を踏み入れていたい。

お酒も勿論好きだけど、もしもお酒がなくても、高校生の頃そうだった様に、音で充分泥酔できると思う。

あくまでもしもの話であって、酒類の販売中止を肯定している訳ではありませんよ、ええ、そりゃあ勿論。

とはいえ以前から興味のあるイベントだったので、今から楽しみである。

そんなこんなで、ダムダム一同、胸いっぱいの一夜でした。

帰りはコンビニで缶ビールを買い込み、じみちゃんお土産で一杯やりました。

最終的に、泥酔した鈴木さんがダムダムガールズから説教を喰らうというお馴染みの流れに。

学ばないボケジジイ。

それが鈴木さん。



色々な事があるけれど、日々今ある幸せとかありがてぇなという気持ちでホップステップしてゆきたい所存。

ダムダム団、次回のライブは5月4日新宿ワイルドサイドトーキョーにてクロメ企画にお呼ばれです。

語彙力が幼児レベルの鈴木さん曰く、

「対バンが強い」

だそうです。

我々も強い感じで、一生懸命がんばるぞ。