池江選手

彼女が凄いことは誰もが認めることだと思います。私が今更言う必要もないです。

しかし、私の目から見ると、レースに勝ったということより大きな謎があります。それは、水泳の選手って、みんな筋肉隆々、女子でも逆三角形が普通の体型なんじゃないかと思います。大きな病気をされたので、見るからに筋力は落ちています。

画像だけでもそれを疑う人はいないんじゃないかと思います。 もし、水泳をする上で筋力が必要で、筋力がないと勝てないというのが科学的データだとするなら、その常識をアッサリ打ち破ったことになるのではないかと思います。 

もちろん、今の状態で世界で戦って勝てるかどうかは別の話しですが、少なくとも全日本です。国内の精鋭達が揃っている訳です。 常識では勝てるはずがないのではないかと思います。

そんな中で何故、彼女は勝てたのでしょうか？ 

あきらかに筋力が他の選手より勝っていて勝った訳ではないはずです。もちろん、筋力があれば有位なこともわかるのですが、なぜ、あんなに筋力は落ちていたのに勝てたのかを考えないと筋力が大事と言う理屈にはなりません。

理屈に合わないことが起こるというのが人間の世界では常識なのだと思います。

もし、今までの理屈に拘って、病後だから勝てない。筋力が落ちたから勝てない。練習不足だから勝てないという理由を彼女自身がレース前に少しでも思っていたとしたら、きっと勝ってなかっただろうとと思います。 

彼女の中では、勝てないという言葉はなかったのではないかと思います。だから勝てたのです。できると思ってやるのと、できないと思ってやるのでは大違いです。 しかし、心理面だけで勝てる程、甘いものではないので、総合力が他の選手より勝っていたのは間違いありません。きっと、そこには何かがあるはずです。科学的データにできない何かです。

常識もなにもあったもんじゃない。

そう思わせられるのに十分な結果なんじゃないかと思います。