#174 春の野草の楽しみ方
【福井尚子・高志】
春になって、いつもの公園にも緑が芽吹き始めました。この春みつけた楽しみが、野草を食べること。今日は私が最近試した、おいしい野草の食べ方をご紹介します。
たんぽぽの天ぷら
ある日いつもの公園を訪れると、友達ファミリーが、草を一生懸命に摘んでいます。何をしているの?と聞くと、野草を使ってお料理するのだとか。
春になって雑草がたくさん生えてきたな〜というぐらいにしか思っていなかったのですが、これが食べられるとは!
野草には、食べられる種類や食べ方などもいろいろあるそう。「まずは天ぷらにしてみるとだいたいおいしく食べられるよ」とのアドバイスをもらって、私も早速たんぽぽを少し摘んで帰り、家に帰って天ぷらにすることに。
つくりかたはとても簡単で、たんぽぽの花の部分を洗い、小麦粉・塩ひとつまみ・水少々を混ぜたものをまぶして、油であげるだけです。
くせがなく、少し苦味のある春の味でした。それ以来娘はたんぽぽを見つけると「おりょうりする」と持ってくるように。
たんぽぽクッキー
たんぽぽを他に食べる方法がないのかなとぼんやり思っていたところ、たんぽぽクッキーという食べ方があることをウェブの記事で知りました。たんぽぽの花を練り込んで焼くクッキー。どんな味がするのか気になる!と早速つくってみることに。
たんぽぽを摘んで、洗い、花びらをバラします。(小さな虫がついていることもあるので、気をつけて取り除きます。)
小麦粉・砂糖・塩ひとつまみ・菜種油を混ぜた生地に花びらを加え、ねりねり。
棒状にしてカットし、上にも余った花びらを乗せます。
オーブンで焼き上げれば、たんぽぽクッキーのできあがり。ほろっとやさしい口どけがクセになります。
よもぎ団子
ある日は、いつもの公園でよもぎを発見!森のようちえんでよもぎ団子をつくったことを思い出しながら、家でもつくってみることに。
よもぎを摘んで洗い、細かく刻んで、すり鉢ですりつぶします。
細かくなったよもぎに、白玉粉と水を加えて混ぜ、手でまるめて、ゆでれば完成です。
(このできあがりの写真は森のようちえんでつくったときのもの。色よくゆであがっています)
すりつぶすところや、まぜるところ、団子をつくるところ、など2歳の娘でも一緒にできるところがたくさんあって楽しい時間を過ごすことができました。
東京にいた頃は野草を摘んでみるなんて聞いたこともなかったのですが、二宮に来てからはこうして身近な自然を楽しみながら生活している人によく出会います。するとどこか遠くにレジャーに行かなくても、自分の身の回りの散歩道や公園で十分楽しむことができて、毎日飽きることがありません。
また野草をいただくと、自然の恵みに感謝したくなります。奪いすぎず、必要な分を少しだけ、ということもポイントですね。
さて、これからめぐる季節のなかで、どんな風に娘と楽しめるかな。またその様子をお伝えしますね。
(指輪やブレスレットなど、かわいいアイテムをつくることもできるたんぽぽ。楽しみがいっぱいです)