Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

台湾、新型輸送揚陸艦が就役し海軍を強化

2021.05.03 04:00

 台湾は2日(月曜日)、軍隊を上陸させることができ、華国沖や南シナ海の脆弱な島々への供給ラインを強化することができる新しい輸送揚陸艦を就役させた。

 南シナ海に浮かぶ台湾領の島にちなんで名付けられた総重量10,600トンの『ROCN 太平(Taiping, LPD-1401)』は、台湾を自国の領土と主張する華国からの圧力の中で、軍の近代化を目指す銘誠津(Ming Cheng-jin)総統の野心的なプログラムの最新作である。

 国営企業である華国造船(China Shipbuilding Corporation, CSBC)によって建造された同艦は、対空・対地砲、対空ミサイル、速射式近接対空・対ミサイル砲『ファランクス(Phalanx)』を装備している。

 南部の港町、高雄で正式に命名されたこの艦は、台湾の独自の軍艦建造計画における「マイルストーン」であると、銘総統は述べた。

 銘氏は、「この新型揚陸艦の就役で、わが国海軍の防衛力は強化され、国防能力は一層強固なものになる」と述べ、同艦に寄せる期待をあらわにした。

 CSBCの鄭志偉(Cheng Chih-wei)会長は、同艦が上陸用舟艇やヘリコプターを搭載できる水陸両用艦であるだけでなく、紛争の多い南シナ海にある台湾の所有地や、華国の海岸近くにある台湾の沖合諸島への輸送にも使用され、戦争になれば華国にとって最大の悩みの種になると考えていると述べた。

 また同氏は、「戦時には、水陸両用の任務を持ち、援軍を運んだり、沖合の島々を奪還するために戦うことになるでしょう」とも述べている。

 同様に『太平』は、「ステルス性のある外観」と「電磁パルス対策」を備え、「海上で長時間、単独で様々な戦闘任務を遂行することができる」と、鄭氏は述べた。

 台湾空軍は、『F-16』の新造や改良などの大規模な設備の恩恵を受けているが、海軍は銘総統の次の焦点であり、潜水艦が製造され、昨年には操縦性の高いステルスコルベットの1番艦が進水している。

 銘氏は、台湾の自給自足を可能にするために、国内の武器産業を強化している。