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トランペット奏者 大友拓哉ウェブサイト

ドイツ音名を覚えよう

2021.05.02 11:47

覚えることのメリットとしては

他の楽器とのやりとりがスムーズになるからです。


『ドイツ音名!?むりむりむり』

とアレルギー反応のように拒絶する方も見かけますが、ちょっと待って!


本日はドイツ音名を覚えるべき理由とメリットをひたすら語るコーナーです。



・オケや吹奏楽、ブラスバンドで活動する方

・ドイツ音名なにそれ美味しいの?

・なんとなく分かるが、もう少し掘り下げたいetc...


こんな方にオススメです。是非ご覧下さい。




◆何で覚えた方が良い?

移調楽器はご存知でしょうか。


譜面のドを演奏すると本来、実音Cが鳴りますが、移調楽器は違います。



トランペット(B)、ホルン(F)、コールアングレ(F)、アルトホルン(Es)etc...


まだまだ他に沢山ありますが、移調楽器一例です。


これらの楽器は記譜のドを演奏すると()内の音がする摩訶不思議アドベンチャー楽器です。




移調楽器が混在するオーケストラや吹奏楽、金管バンドで


『ドを下さい』と伝えると

『F sus4 add7th〜』


要は実音C以外の音が鳴り、なかなかカオスな現象が繰り広げられます。


これがドイツ音名で『Cを下さい』と伝えると


フルート『ド』

ホルン『ソ』

アルトホルン『ラ』

トランペット『レ』etc...


それぞれ記譜はバラバラなのに、『C』の音のみ鳴る超絶便利なコミニュケーションツール、それが



ドイツ音名です。



◆ドイツ音名とイタリア音名


『ドレミファソラシド』

皆さんお馴染みのコチラ、イタリア音名です。


『Cツェー、Dデー、Eエー、Fエフ、、、』

こちらがドイツ音名です。




イタリア音名とドイツ音名は役割が違います。


イタリア音名=記譜上の音

ドイツ音名=実音(実際に鳴っている音)





皆さんお馴染みのドレミファソラシド。


これをピアノやフルートなどの実音楽器(C管)と、我々トランペット(B管)などの移調楽器で演奏したとき、実音が異なります。



イタリア音名=役職(学級委員、黒板係)

ドイツ音名=名前(大友拓哉etc...)


的な解釈でしょうか。いや分かりづらいですね。



ちなみに上記譜面をトランペット(B管)で演奏した際の実音表記はコチラ



何管の移調楽器かによって記譜ドの実音が異なります。


この譜面もF管が吹けばF、Es管ならEs、B管ならB音から始まります。




◆is=♯、es=♭(例外あり)

基本的にはこの方式が当てはまります。


Fに♯をつければFis(フィス)

Gに♭をつければGes(ゲス)


E(エー)に♭をつけると、既にeがいるのでEsになります。


例外はB(ベー)です。


Bに♯を付けたらBisかと思いきやH(ハー)


悪魔の三全音を回避する為に低めに歌う習慣があり、もともとの音にナチュラルをつけるようになり、出版会社の都合でナチュラルがHになった。


という説が有効だそうですが興味のある方は調べてみて下さい。


B(ベー)の半音上はH(ハー)です。



◆まとめ

つい敬遠しがちなドイツ音名ですが、自在につかいこなせるとメリット盛りだくさんです。


人と合わせる事が多い音楽。


イタリア音名とドイツ音名の役割を認識し、使い分ける事によって他の楽器とのやりとりが格段にスムーズになります。



まずは自分の担当楽器のド・ファ・ソの音がドイツ音名でスムーズに言えるようにする所からスタートしてみましょう。