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僅かな動きが変化を起こす

2021.04.30 21:57

腰の痛みを訴えていた訳ではありません。腰が痛いというより、小さい動きをすることで普段使わない腰の筋肉を使ったということです。僅かな動きをしただけで、普段使わない筋肉を使えるようになります。大きな動きでは決して起こらない変化です。


そして自他共に認める感覚に近づけることができます。このような身体の変化を評価することで異常部位を明確に特定することができます。この異常がなくなれば結果的に、自然に痛みや症状は良い方向に向かう訳です。決して鍼を打ったから治る訳ではありません。

闇雲に打てば、当然、何らかの副作用も起こります。明確な問題意識と、それに対処するように刺激することが重要です。


東洋医学をやっている人は、全体の治療とよく言いますが、どう全体の治療になっているのかを説明できる人はそういません。まず最初にどんな異常が、どんなふうにあり、どことどうつながっているのかを見極めて、それを改善していくことで全体が、どのように変化したかがわかる訳です。

鍼を打ったから、経絡治療をしたから全体に影響する訳ではありません。


全体をより詳細に把握できた後に、刺激を行い、何がどうなっていく可能性があるのかを探っていくことができます。つまり予測することができるようになってくる訳です。

あくまでも患者さんの感覚を尊重しながら、患者さん自身が気づいていない異常を認識してもらうことが身体を良い方向に導く重要なことです。


認識しないものは良くならない。

という法則どおりです。