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レモングラスが香る 汁なし牛肉麺「Bún Bò Sa Tế Sả」

2021.05.07 08:00


初訪 2021.04   更新 2022.04



ベトナム最後の王朝があった、中部の古都「フエ(Hue)」。


フエを代表する名物料理はさまざまあるのですが、中でも「ブンボーフエ(Bun Bo Hue)」は、料理名に "フエ" の名が印された代表格。


「ブン(Bun)」= 断面が丸い米麺

「ボー(Bo)」= 牛肉

の意味で、いわゆる「牛肉麺」を意味します。



牛や豚足、レモングラスなどからとった出汁に、中太の米麺ブンと牛肉を合わせた料理は、出汁の旨味に魚醤の塩気、唐辛子の辛味やハーブの香りが、バランスよく組み合わさった一杯。いまやベトナム全国で食べられる人気の麺料理です。




今回は、そんなブンボーフエをアレンジした、汁なしブンボーが味わえるお店「ブンボーサテサー(Bun Bo Sa Te Sa)」をご紹介します。


レモングラスが爽やかに香る変わり種のブンボーは、個人的にもヒットな逸品。

オリジナリティ光る一杯は、ベトナム麺好きなら必食です。





現在1区と7区の 2店舗がある「ブンボーサテサー」

今回は中心地からのアクセスもいい、タンディン市場近くの 1区店に行ってみました。



場所は、タンディン市場(Cho Tan Dinh)の隣を走る、グエンフーカウ(Nguyen Huu Cau)通り。79番地の路地を入った、ちょうどBIDV銀行の裏手辺り。



タンディン市場からお店までは徒歩約2分、「ピンクの教会」で有名なタンディン教会(Nha Tho Tan Dinh)からは徒歩約4分で到着です。





2020年7月にオープンしたお店の外観は、カフェのようなナチュラルテイスト。

↑ 写真左手がテイクアウトのカウンターで、右手の入口がお店の入口です。





全12席ほどの小さなお店なので、昼どきは満席になることも。

落ち着いて食事を楽しみたい場合は、少し時間をずらした方がいいかもしれません。





メニューは、片面がベトナム語で、もう片面が英語表記

英語もあるので注文しやすいです。(といいつつ写真はVN語ですがw)

↑ クリックして拡大表示できます。



さて、まずお店にきたら試しておきたい、お店の看板メニューは、

自家製ダレを絡めた、汁なしブンボー「ブンボーコー(Bun Bo Kho)」



メニューには「ブンボーフエ」と同じ "汁あり" もあるのですが、

レモングラスの香りがより豊かに味わえる "汁なし" がオススメです。



ということで、こちらがその


「汁なしブンボー スペシャル(Bun Bo Kho Dac Biet)」5万8000VND(約280円)


自家製ダレが絡む弾力のいいブンに、牛肉やエシャロットのピクルスをのせ、ハーブを散らした、汁なしブンボーは、出会ったことのない個性派ブンボー。


上の写真はテイクアウトして撮ったものなのですが、お店でも南部の庶民的な陶器「ソンベー焼き」を使っていて、素朴でかわいいです。





ここのブンは、生ブンのぷるっとした舌触りが楽しめるのもポイント。レモングラスをたっぷり使った特製ダレがしっかり絡み、爽やかな香りが鼻に抜けます。


具材には、黒胡椒が効いたフエハム「チャーフエ(Cha Hue)」や、カニのすり身団子「チャークア(Cha Cua)」などものっていて、いろいろな味が楽しめるのも面白いところ。


好みで、バナナの花の千切りや裂いた空芯菜、シソやモヤシなど付属の野菜を追加したり、ライムで味変も可能です。



辛いものが好きな人は、店名にもなっている卓上調味料「サテサー(Sa te sa)」でパンチの追加を。


 "サテサー" の意味は、

「サテ(Sa Te)」= ペーストor ふりかけ状の調味料  ※ 辛くないものも含む

「サー(Sa)」= レモングラス

で、こちらのお店では生の唐辛子やニンニク、干しエビなどを使った自家製サテを、ソンベー焼きの壺に入れて用意しています。




汁なしブンボーには、レモングラスを使ったブンボーのスープも付属。

無料のチャダー(アイスティー)も、ほんのり香るレモングラスティー。

と、まさにレモングラスづくし

ハーブ好きにはうれしい、レモングラスづくしのローカルランチが楽しめます。






メニューは、汁なしブンボーのほか、

汁あり「ブンボーヌォック(Bun Bo Nuoc)」もあり、

それぞれに、レギュラースペシャルの2タイプがあります。

(↑ 肉や具材などのボリュームが異なります。)



↑ 「汁ありブンボー スペシャル(Bun Bo Nuoc Dac Biet)」5万8000VND(約280円)

甘みのある出汁が温まる、南部風ブンボーフエ。




ちなみにですが、ブンボーのメニューにあるベトナム語は、

「コー(Kho)」= ドライ、汁なし


「ヌォック(Nuoc)」= 水、汁あり


「トートゥーン(To Thuong)」= レギュラー


「ダックビエット(Dac Biet)」= スペシャル

の意味を組み合わせたもので、


例えば、「汁ありブンボー(レギュラー)」だと、「Bun Bo Nuoc To Thuong」になります。





もしも、ブンボー単体でお腹がもの足りないときには、

肉や練り物、ポーチドエッグの追加も可能。

メニューには、

肉=「Thit Them」  練り物=「Chen Cha」

各 2万5000VND(約120円)


卵=「Chen Hot Ga」1万2000VND(約60円)

と書かれていて、それぞれスープに入った状態で出てきます。





ブンボー以外には、


バゲットとベトナム版ビーフシチューがセットになった

「バインミーボーコー(Banh Mi Bo Kho)」5万VND(約240円)や、


バゲットに肉団子と目玉焼きがついた

「バインミーシウマイ(Banh Mi Xiu Mai)」3万8000VND(約180円)


「ボロネーゼ スパゲティ(My Y Sot Bo Bam)」4万8000VND(約230円)なども。





↑ バインミーシウマイは、小腹がすいたときによさそうです。

(ビーフシチューのボーコーは売り切れだったので、またリベンジ予定。)



フード以外には、ベトナムコーヒーやフルーツジュースなどのドリンクが数種類あります。





ある日、「何かしらの"サテ"料理が食べたい!」と、mapに「Sate」と入力して、初めて知ったこのお店。


個人的にも、一口食べて思わず「うま」と呟いた久しぶりのヒットで、自信を持っておすすめしたい一軒になりました。



とりあえずまずは、汁なしの「ブンボーコー」のお試しを。

これを食べずして、このお店に行ったとはいえない看板メニューは、一般的なブンボーフエとはまた別の新しいおいしさに仕上がっているので、「ブンボーはあまり…」という方も、試す価値ありです。



Bún Bò Sa Tế Sả / ブンボーサテサー

FB  www.facebook.com/bunbosatesa

   090・884・8002



[1区店]←この記事で紹介しているお店です。

  81/1 Nguyen Huu Cau, Q.1, HCMC

  6:00〜13:30、16:00〜21:00 ←現在は朝昼営業のみ

Map https://goo.gl/maps/d3AirqAcEfuSpDdT9



[7区店]

  B1 Phu thuan, Q.7, HCMC

  6:00〜13:30、16:00〜20:30

Map  https://goo.gl/maps/TG9wGdDsrz7gJTVR6