メランコリック
2018 日本 映画
!ネタバレしています!ご注意下さい!
東大卒の主人公、和彦は大学卒業後ずっとフリーター。
ある日たまたま行った銭湯で
高校の同級生の百合に再会する。
百合との再会がきっかけでバイトを始めた銭湯では、
営業の後に殺しが行われていた。
目撃してしまった和彦は、
手伝いの報酬の良さから
深く考えもせずに浮かれるが、
同時にバイトを始めた松本が自分より裏家業で重宝されていると知り、
不満を感じる。
しかし松本は元から殺し屋だった。
銭湯の主人、あずまと
殺しを依頼してくるヤクザの田中、
殺し屋の松本。
カタギの世界で平穏に生きる和彦が
裏の世界に引きずり込まれそうになり、
松本と和彦は田中を殺す決意を固め・・・
最初はただのチャラいバカな感じだった松本が、
実は腕利きの殺し屋で、
淡々と冷静で、
しかも和彦のことを考えて守ってくれて。
普通に和彦の能天気さを責めるシーンがなんか面白かった。
結局、何考えてんすか!?とか怒ってたけど、
和彦とか両親に影響うけて一番変わったの松本じゃないかね。
ラストなんかほんとほのぼのしちゃってたし。
百合は最初から最後までひたすら可愛い。
初めて見たけど他にも出てるのかな。
本当にかわいい。
めちゃめちゃ可愛いけど、
あざとさ皆無。
和彦の両親はただ優しいし。
でもお父さん、息子が撃たれた同僚運んできて病院いけないとか言ってんのに
お風呂屋さんの仕事もけっこう危ないんですね、とかさらっと言ってのけるなんて、
いや多分よっぽどの仕事人よね。
あそこまで冷静に受け止めるなんて絶対裏の稼業の人でしょ。
お母さんも動じなすぎ。
きっと何度も修羅場くぐり抜けて来たんだわ。とか想像ふくらみます。
和彦が成功した同級生に出資頼みにいく場面、
プライドとかそういうの超えていった和彦の成長が見えてよかった。
人がたくさん殺されるけど、
すごく淡々とすすむのであまり引っ掛からなかった。
結局、幸せは本人が幸せならそれでいい、
他人にはかれるものではない、
ということかな。
ダラダラ長いとも感じたけど、
それが日常とも思う。
もうちょい退屈だと途中で脱落してしまいそうなギリギリの。
和彦の行く末が気になって、
百合が可愛くて、
松本とアンジェラが微笑ましくて、
最後まで楽しめました。