ひやひやと壁をふまえて昼寝哉
http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/haikusyu/hirune.htm 【ひやひやと壁をふまえて昼寝哉】より
(笈日記)(ひやひやと かべをふまえて ひるねかな)
元禄7年7月上旬。大津の門人木節亭。
ひやひやと壁をふまえて昼寝哉
『笈日記』によれば、「『此句はいかに聞き侍らん』と申されしを、『是もただ残暑とこそ承り候へ。かならず蚊帳の釣り手など手にからまきながら、思ふべき事をおもひ居ける人ならん』と申し侍れば、『此謎は支考にとかれ侍る』とて、笑ひてのみ果てぬるかし。」とある。つまり、残暑の頃、昼寝をしていると、壁などに足が触れるとさすがに壁はひやっとして涼しさを感ずるものだというのであろう。微妙な季節感を浮き彫りにした句である。
https://www.longtail.co.jp/~fmmitaka/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=20090831,20090830,20090829&tit=20090831&today=20090831&tit2=2009%94N8%8C%8E31%93%FA%82%CC 【2009年8月31日の句(前日までの二句を含む)】 より
ひやひやと壁をふまへて昼寝かな
松尾芭蕉
昼寝は夏の季語ですが、ひやひやは秋の季語。まあ、夏の終わりの頃と解釈すれば、両方の顔がたつのでしょう。ひやひやは言うまでもなく、足の裏が壁に接したときのつめたい感覚です。漆喰の壁なのか、土壁なのか、どちらにしても材料はもともと大地にあったものです。それをわざわざ立たせて壁にしたわけです。その立たせたものに、今度は人のほうが寝そべって足裏をつけて、ふまえているというのですから、奇妙なことをしているものです。昼寝なのだから、出来うる限り心地のいい姿勢をとりたいと思うのは当然であり、夏の終わりの、まだ蒸し暑い部屋の空気に汗をにじませながら、せめて足裏なりとも、冷たいものに触れていたいと思ったのでしょう。ひんやりとした感覚を想像すれば、なんだか心地よく眠ってしまいたくなるようなけだるさを感じます。ちなみにわたしは今、会社の昼休みにこれを書いていますが、さきほど食べたサンドイッチが胃のあたりに下りてきて、ひどく眠くなってきました。壁ならぬ机の脚でもふまえて、午後の業務までつかの間の昼寝なぞを。『日本名句集成』(1992・學燈社)所載。(松下育男)
https://sara2sara22.blog.fc2.com/blog-entry-1599.html 【昼寝の効果】より
ひやひやと壁をふまへて昼寝かな 松尾芭蕉
この句の昼寝が夏の季語であるが、ひやひやは秋の季語だそうだ。
ひやひやは、足の裏が壁に接した冷たい感覚だという。
お行儀が悪い姿勢である。
かすかなる風の通路に昼寝して 山口誓子
これよりの心きめんと昼寝かな 深見けん二
たましひのほとほとわびし昼寝ざめ 日野草城
ちらと笑む赤子の昼寝通り雨 秋元不死男
ふるさとの山河遠のき昼寝覚め 鷹羽狩行
昼寝は、暑さで体力が消耗するので、回復のために午睡を取ることから夏の季語としているようだ。
昼寝は、眠気の解消に有効であるが、15分から30分程度がベストだという。
昼寝でスッキリと目覚めるためには、昼寝の前にコーヒーや緑茶などのカフェインが含まれた飲み物を飲むのが良いそうだ。
ストレス解消やリフレッシュにも良いので昼寝を有効に活用しよう。
A nap is the season word of summer, but '' ひやひや '' is the season word of autumn.
'' ひやひや '' is cold sensation.
We take naps because of exhausting energy, so a nap is the season word of summer.
We should take naps from 15 to 30 minutes.
It's good that we drink coffee or green tea before taking naps.
We should make good use of naps due to getting rid of stress and refreshing.
宗次郎さんのオカリナ「エーデルワイス」をお聴きください。