跡・燃える/「YOKO」
唐突なればこそ始まり
本公演『YOKO』ブログ初回は弁象庵がお届けします
劇団木霊にとって本公演はとても大切な公演です、今の自分達の力が顕れる場所であるし、未来の劇団員に気持ちを届ける機会でもあるからです
そういう訳で皆様に見られる者として改めて、かなり、緊張感を持って取り組んでいる稽古です
個人的に言えば、正直、今回の脚本はかなり難しい、が、面白い、何をして何を語り何を動かすか、またはそうしないか、あーでもないこーでもないと言いながら、アイデアを面白がって捨てながら、進んでいる稽古です
何を燃やして暮らしているかは本当に人それぞれなんだなぁ、本当に思うようになりました。
本当にって何ですか?或る日一座に問いが起こった。本当にってのはお前、嘘じゃねぇって事だろうが。でもよ、本当に美味い飯ってお前一つ選べるか?難しいよ。難しい。選ばれなかった飯も美味いんだ。議論が紛糾する中一人が声を上げた。嘘だ。不安などよめきが起こる。嘘をつまんで、そうじゃねぇのが本当だよ。どよめきの質感が和らいだ。そうか!ところがどっこい見渡すと辺りには本当ばかりが跋扈していて嘘なぞ何処にも在りゃしない。てな訳で一座は嘘を探しに行くことにした。血眼とは当に此の事なのだという態度。生まれ、言語、背丈、貯金、一座の面子はてんでバラバラだ。それなのに一座は一緒に嘘を血眼で探した。とても難しい旅だ。街中の空気は暗鬱として淀んでいる。先の見えない事だけがはっきりしているとてつもない不安。人々は眠り込んでは病み、歩き回っては怒る。熱が籠って別ればかりだ。それだからこそ、一座は探した。色バラバラの虹彩は一座が知らずに求めたもの。こうして一座は嘘を探す結社となるのであった。
難しいよ、難しい。だからやってるし、やって面白いのよ。
YOKOとは何なのか、
我々に差し迫った非常に難しい問いです、
そこには我々があり、あなたがある、
何処にも行けないと、思っていた人が、
このアトリエから、
何処にだって行けるし、何にだって生れる、
という、おかしな事だって、確かに、ある、
そんな訳で皆様には是非その様を見届けてほしいのです
劇団木霊2021年度本公演「YOKO」
どうぞよろしくお願いいたします
【2021/5/19 追記】
劇団木霊2021年本公演
『YOKO』
主宰 | 目黒ほのか
演出 | ユリアヤ
脚本 | マツモトタクロウ
日時 | 2021年 5月21日~24日
21日(金)17:00~
22日(土)12:00~/17:00~
23日(日)12:00~/17:00~
24日(月)12:00~
料金 | フリーカンパ制
観劇方法 | 生配信
ご予約 | Coming soon......
出演 | 大石水月
岸香保里
富樫萌々香
細谷天歩
ユリアヤ
演出部 | スミタシオン 内藤響子 弁象庵 麗乃
舞台監督 | 菅原茉利奈
舞台監督補佐 | 橘美海 藤枝拓磨
舞台美術 | 星りこ
舞台美術補佐 | 内山泰輝 河合咲良 清水雄大 髙橋陸生 田中香穂 藤枝拓磨
音響 | 公©︎
音響操作 | 波多野比奈
音響補佐 | 飯田櫻子 前田朱音 立念法師
照明 | 弁象庵
照明操作 | 麗乃
照明補佐 | 内山泰輝 鏡原すず 清水雄大 深見莉子 福島未悠 幸
映像 | 目黒ほのか
映像オペ | 立念法師
映像配信 | 目黒ほのか
衣装 | 久保友理亜
衣装補佐 | 笹田伶 下野はな 橘美海 目黒ほのか
制作 | にいづま久実
制作補佐 | 樹田ひなた 重村眞輝
宣伝美術 | 深見莉子
宣伝美術補佐 | 久保友理亜 スミタシオン
WEB | 飯田櫻子
WEB補佐 | 鏡原すず
撮影 | 深見莉子