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T's calcio channel

T's Gazzetta ~SerieA 第15節 Juventus vs Atalanta~

2016.12.04 02:02

昨日のNapoli vs Interに引き続き、今日も「T's Gazzetta」やります!

今回はSerieA 第15節 Juventus vs Atalanta!

それでは採点をご覧ください!


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 ・試合結果  

  Juventus 3ーAtalanta 1 

  15min:アレックス サンドロ (マルキージオ)

  19min:ルガーニ(ピャニッチ)  

  64min:マンジュキッチ(ピャニッチ)

  82min:フロイラー(ダレッサンドロ)

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プレミアリーグ Man City vs Chelsea、El Clasicoに続いて注目度の高かったユベントス・スタジアムでの一戦。コッパイタリアも含めて公式戦7連勝のAtalantaが前節スタディオ・ルイジ・フェラーリスの雰囲気に飲み込まれる形で2004年以来の3失点を喫して惨敗したJuventus相手にどこまで通用するのかということに焦点が集まった。しかしホームで絶対的な強さを見せる王者は、惨敗後の大事な試合で今シーズン一番内容の伴ったパフォーマンスを見事披露した。

Juventusは前線と中盤の選手が様々なエリアに顔を出すことによってガスペリーニ監督のマンマーク戦術に対抗した。立ち上がりはお互いにスペースを消し合い、ファールでプレーが止まることが多かったが、Juventusが最終ラインからのビルドアップを行う際にピャニッチが下がってボールを受けることによって中盤での数的優位を生み出したのでポゼッションを握り、一方的に押し込む展開になった。

逆にAtalantaは前線3枚のうちの2枚に加えて中盤2センターがそのままポジションを押し上げてハイプレスをかける「2+2」の守備の形が見られなかった。また後半開始早々に2枚替えで勝負に出たガスペリーニ監督だったがピッチ上の流れに何も変化は起こらず、現状控えの選手層の薄さを露呈した。



 ・注目選手の採点  

 Juventus

 1、マンジュキッチ:8.5(MOM) 

このクロアチア人に対して「闘志をプレーに出す」という表現で片づけるのはあまりにも勿体無い。「Juventusの本質をピッチ上に還元する度合いが高い」とでも言うべきだろうか。前線でのハイプレス、自陣深くまで戻ってのボール奪取など、今日はいつも以上に様々なエリアでの守備に貢献していた。前半終了間際にゴメスの枠内を捉えるシュートを顔面で”ファインセーブ”した場面は今日の彼の「ハイライト」であるに違いない。試合を決定づける3点目のゴールは彼の多大なる貢献に対する「ご褒美」であり、76分にスタンドから最大限の賛辞を受けてピッチを去った。


 2、ピャニッチ:7.5

立ち上がりから中盤のスペースの潰し合いの様相を呈していた中、相手のプレッシャーがかからないようなポジショニングに工夫を凝らしていたことがチームのポゼッションを助けた。特にマルキージオがクルティッチからのマンマークを受けた時、ポジションを下げてフリーでパスを受けることによって最終ラインからのビルドアップがスムーズに行えた。またセットプレーでは相変わらず精度の高さを見せつけ、CKから2アシストを記録した以外にもFKで相手ゴールを脅かす場面が見られた。様々な局面で”ボスニアの魔術師”の本領を発揮したのであった。


 3、ストゥラーロ:7.0

この大事な試合でアッレグリ監督のプラン、期待に見事応えた。Atalantaの攻撃の核であり、中盤からサイドへ流れるケシエが右サイドにポジションをとっている時間帯にこのコートジボワールのヤングスターをずっと監視してマッチアップに見事勝利した。また相手のビルドアップ時の起点でカードをもらわないよなファールでプレーを止めたこともAtalantaの攻撃を停滞させた要因となった。将に「伏兵」とも言える働きぶりを披露したのだ。


 その他、 

マンジュキッチの陰には隠れたが前線で相手のパスコースを切り、攻撃時には頻繁にポジションを変えてマンマーク戦術に混乱をきたしたイグアインに6.5  

相手に捕まらないドリブルで前線まで持ち上がり、先制ゴールを叩き出したサンドロに7.0 

サイドからのカウンター対策を施し、最終ラインで常に落ち着きを払っていたルガーニに6.5

                                        をつけた。


  Atalanta

 1、ケシエ:4.5 

やはりJuventusのディフェンスに対してはまだ地力では通用しないようだ。ストゥラーロやアッレクス サンドロからのプレッシャーに対応できるだけの突破力はまだ備わっておらず、2点目を奪われた直後から左サイドにポジションを替えた。しかし30分過ぎにはイライラしていたのか、左サイドでマッチアップしていたリヒトシュタイナーを突き倒してカードもらったことに加え、78分には明らかにカットされるコースに縦パスを通そうとするなど、集中力が切れていると思われるシーンも残念ながら見受けられた。悪い意味での「若さ」が出てしまった印象だ。


 2、フロイラー:5.0  

全体的なパフォーマンスに安定感が増してきたガリアルディーニの出場停止を嘆いたファンは少なくないだろう。中盤2センターのポジション争いでガリアルディーニから遅れをとっている現状を感じさせる内容だった。守備ではピャニッチやケディラにマークを剥がされたり、脇のスペースを使われて一気に前線まで繋がれるシーンが目立ち、攻撃の組み立てでも相手の寄せに対応できず縦へ効果的なパスを供給できなかった。大勢が決した後ではあったが、唯一の救いは終盤にCKの流れから決めたあの美しいゴラッソだ。


 その他、  

前線でボールキープができず、ほとんど見せ場のないまま後半早々に交代となったぺターニャに4.5 

サイドからの崩しの形を作る機会は少なかったが、Juventusが少しペースダウンした時間帯に本来の動きを見せたゴメスに5.5

                                        をつけた。


 次回は12/11(日)4:45キックオフのSampdoria vs Lazioです、是非ご期待ください!!!