Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

なるの台本置き場

【男2】ミス・フローリア-使用人達の日常-

2021.05.01 12:00


男2/時間目安5分以内



【題名】

ミス・フローリア-使用人達の日常-



【登場人物】

ロウ:ミモザの執事。料理が得意

ニア:ミモザの執事。綺麗好き

ミモザ:ラブグッド侯爵家当主



(以下をコピーしてお使い下さい)


『ミス・フローリア-使用人達の日常-』

作者:なる

https://nalnovelscript.amebaownd.com/posts/17351468

ロウ:

ニア:




-------- ✽ --------






001 ニア:ふぅ。……洗濯終わったぞー。


002 ロウ:お疲れ。今日のは大変だったろ?


003 ニア:そうだな。俺らの服血だらけだったからな。


004 ロウ:仕方ないだろ、今回のはちょっと乱戦だったし。


005 ニア:もう少し優しくというか、血が飛ばないようにしてくれないか。


006 ロウ:善処はしている。……何か食べたいものあるか?


007 ニア:詫びのつもりか?


008 ロウ:そんなところだ。……ご主人様のティータイムになにか作ろうと思ったんだが何も思いつかなくて。


009 ニア:あー、それならカヌレはどうだ?


010 ロウ:カヌレはこの前作っただろう。お前も食べただろ?


011 ニア:あぁ。チョコレートがけのやつは最高に美味かった。


012 ロウ:それは良かったよ。(呆れ)


013 ニア:じゃあクッキーはどうだ?


014 ロウ:クッキー……それにするか。


015 ニア:ちゃんと片付けろよ。


016 ロウ:分かってるって。


017 ニア:分かってないから言ってるんだろ?!この前もボウルに水を張っておけと言ったのに忘れるし、フライパンの油はやりっ放し、それだけならまだいい。洗い物は1箇所にまとめろ!あとは俺がやるから。


018 ロウ:……悪かったって。そんなに言うなら俺の代わりに料理してくれよ。


019 ニア:いや、それは無理。料理はできない。


020 ロウ:そんなキッパリ言うなよ。


021 ニア:ご主人に不味いものなんて食わせられるか。それに出したら俺の命が終わる。


022 ロウ:大袈裟な。


023 ニア:……シュエットにブチギレられる未来が見えないか?


024 ロウ:……見える。やめよう。


025 ニア:まだ死にたくはないからな。お前の料理の方が上手いのなんて分かりきってるんだ。これからも作ってくれ。


026 ロウ:あぁ。……ところでさ、ニアは好きな人とかいるか?


027 ニア:え……。


028 ロウ:なんだよ。


029 ニア:お前からそんなことが聞けるなんて……俺感動だよ。……長く一緒にいるけどお前から恋の話なんて聞いたことないからな!で、誰なんだよ。


030 ロウ:いや、先にお前の話からだ。


031 ニア:はぁ?……仕方ないな。俺の好きな人は……この世の女性みんなだ。


032 ロウ:……は?


033 ニア:……冗談だろ?……本気にするなよ……。


034 ロウ:それで本当のところは?


035 ニア:俺はご主人がいればそれでいい。好きになるとしたらご主人より素敵な人だろうな。


036 ロウ:なるほどな……。


037 ニア:それでお前は?


038 ロウ:この前おつかいで花を買いに行ったんだが……そこの店員さんが……その……。


039 ニア:どんな子だったんだよ。


040 ロウ:お花がとても似合う女の子だった……。


041 ニア:よし、今度見に行くか。


042 ロウ:いや、今は屋敷にいるぞ?


043 ニア:今日花屋に注文なんてしてたか?


044 ロウ:いや、昨日屋敷に来た女の子がその子だ。


045 ニア:まじか……ふふ。(悪い笑い)


046 ロウ:なんだその笑いは。


047 ニア:なんでもー?


048 ロウ:……まさか?


049 ニア:さて、俺はご主人のところ行ってこよー。


050 ロウ:行ってらっしゃ……おい、まて!ニア!



(終)