画狂人葛飾北斎の肉筆画美術館:信州小布施
2016.12.03 04:00
小布施の北斎館に行ってきた。
天気が良くて、北斎館前のメタセコイアが美しい。
小布施には何回か来ている。今回は信濃町の知り合いのオーベルジュの忘年会に友人たちと参加するため、途中小布施に寄る。
まずは蕎麦、せきざわ。
蕎麦も美味しいけど、鴨が美味しかった。
つまみのメニューに“鴨やき”と“鴨ぬき“がある。鴨やきは分かるものの、鴨ぬきとは?
どうやら鴨なんの蕎麦ぬきを、"鴨ぬき"と言うらしい。
そして岩松院へ。北斎が描いた天井画『八方睨み鳳凰図』
北斎、88歳の時の作品だという。老年、小布施を訪れた北斎が1年かけて描かれたという。金箔が貼られていたり、材料費だけで今のお金で6000万近くかかっている。そのお金はどうしたかというと、小布施の豪商、高井鴻山がパトロンだったらしい。
そして北斎館。肉筆画を見る。北斎の構図、この独特の構図は何なのだ!?
彼は93回引越ししたという。
そして30回も号を変えたという。その中の1つが"画狂人"。
見れば見る程、狂人だったのだと思う。
北斎は90歳で亡くなった。
不幸な境遇で若く亡くなる人もいるからアーティストって短命と思われがちだけど、画家は、シャガール、モネ、ダリ、ピカソ、ミケランジェロ、若冲、藤田、北斎、時代を超えて長寿のアーティストって多い。
多分、自分の狂人性を発揮し続けることが長寿の秘訣なんじゃないだろうか。