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古鉄ミュージアム  - 輸入物編 -

Taylor made ICW11 iron

2021.05.02 03:16

生産年式 1992年

ICWとはインナー・キャビティ・ウェイティングの事。つまり中空構造のアイアンで、テイラーメイドとしてはTDアイアンの後継モデルとなる。ピッツバーグパーシモンからツアーバーナーとしてテイラーメイドを世界のメーカーに知らしめたメタルウッドに、ゲイリーアダムスが込めたコンセプト、TDとはトライディメンションの事。ヘッドのトウヒール、上下、前後ろの3方向に適切な設定をしたというコンセプトで、ウッドなら可能であったものの、アイアンでは前後、つまり重心深度でそれを設計するために中空にされた。TDは4番アイアンまで中空とされたが、今で言うユーティリティーの様なフォルムになり、ソリッドヘッドとなる5番からのつなぎに違和感もあった。それを解消したのがICWのモデルで、この11はすべての番手が中空で、5はTDに一番手追加して同様に5番までが中空構造。しかしソリッド番手とのつなぎには違和感のないデザインがされた。92年にあって、扱いやすいモデルで、しかし、中空独特のインパクトの音はポケットキャビティーの様な音がする。テイラーメイド特有のシャフトの選択が豊富なモデルだが、このモデルはオリジナルスチール。重心距離の遠いブレードは現代キャビティにも通じるフォルムで時代を先取りしたモデルでもある。



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