日本のロックの歴史#014
ロックの大衆化
■ゴダイゴ
1975年に結成。76年にシングル「僕のサラダガール」でデビュー。78年、日本テレビ『西遊記』のテーマ曲「ガンダーラ」と「モンキー・マジック」で大ブレイク。翌年には「ビューティフル・ネーム」「銀河鉄道999」「ホーリー&ブライト」などヒットを連発し、爆発的な人気を獲得した。
■サザン・オール・スターズ
1978年に「勝手にシンドバッド」でデビュー。この時点では一発屋のコミックバンド視されていたが、翌年の「いとしのエリー」の大ヒット以降、日本を代表するバンドとして高い支持を獲得する。「涙のキッス」「エロティカ・セブン」「愛の言霊」などヒットを連発し今日に至る。「TSUNAMI」はシングルCD売上歴代1位、日本レコード大賞ほか多数の受賞歴を誇る。
■スペクトラム
古代ローマの戦士を思わせる甲冑や北欧のバイキングをイメージした被りもの付きの派手なコスチュームを着用し、パフォーマンスにも力を入れた日本のブラス・ロックバンド。デビューシングル「トマト・イッパツ」とアルバムSPECTRUMを発売。三管のホーン・セクションを擁する“日本版アース・ウインド&ファイアー”として話題となる。
■甲斐バンド
1974年に甲斐よしひろを中心に結成され、デビュー。翌年、「裏切りの街角」のヒットで知名度を上げる。1979年、「HERO(ヒーローになる時、それは今)」が100万枚を超える大ヒットとなり、国民的ロックバンドへと躍進する。
■もんた&ブラザズ
1971年にソロ歌手としてデビューしたが、限界を感じて一度神戸へ戻る。その後、“もんた&ブラザーズ”を組み、80年に「ダンシング・オールナイト」で再デビューすると、大ヒットし、日本レコード大賞金賞、全日本有線放送大賞などを受賞した。その後もヒット曲を連発する。
■THE ALFEE
1973年に結成し、翌年「夏しぐれ」でアイドルフォークバンド「ALFIE」としてデビュー。79年にロックの要素を取り入れた自作の曲で「Alfee」として再デビュー。83年に「メリーアン」がヒット。翌年には「星空のディスタンス」、「STARSHIP -光を求めて-」などのヒット曲が続いた。これ以降、日本の音楽シーンを代表するバンドとして国民的人気を博す。活躍。叙情的でポップな楽曲や息のあったコーラスや演奏で広い支持を得て、国民的人気を博す。
■ハウンドドック
1976年仙台で結成。CBS・ソニーの“SDオーディション”に入賞したのをきっかけに、80年「嵐の金曜日」でデビュー。85年に発売された『スピリッツ』、同時発売のシングル「ff」がともに大ヒット。1980年代後半に絶大なライブ動員力を誇った。アメリカン・ロックを彷彿させるストレートなサウンドで、長年ファンを魅了した。現在は、ヴォーカルの大友康平がバンド名を使用して1人でライブ活動を続けている。
■安全地帯
1973年に北海道旭川市で結成。井上陽水のバック・バンドを務め、82年シングル「萠黄色のスナップ」でデビュー。83年シングル「ワインレッドの心」が大ヒットし、一躍全国にその名が知れ渡る。その後、「恋の予感」「悲しみにさよなら」「夏の終りのハーモニー」といったヒットを連発。90年代前半からメンバー個々のソロ活動を活発化させる。