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何かを見るには基準

2021.05.04 22:49

何かを決めるには基準が大事です。1mmの幅が決まってないのに1cmは決まりません。

同じ基準を持っていないと同じ結果にはなりません。


当たり前のことですが、感覚の基準を同じにするというのは難しいことです。ただ、できないことかと言われると、そうではありません。基準をもって訓練し続けると感覚が同じに近くなってきます。

それとよく似た現象があります。


もし1mmの幅が基準の1mmではなく、1.4mm だったらどうなるでしょうか?

5mmは5×1.4mm になるので7mmとなってしまいます。これでは正確な定規であったとしても最終的に測る長さが違ってきます。

ただ、昔は一尋(ひとひろ)と言って大人が両手を伸ばした長さを基準としていた時がありました。今でも水深を尋で表現することもあります。もちろん、大人が手を伸ばした長さと言っても身体が大きい人もあれば、小さい人もあるので、その長さはまちまちです。

1.8288mと規定されているようですが、時と場合によっては、この計り方は非常に役立つ時があります。


自分の手の長さを基準にしてロープの長さを測ると言うのは何の道具もない状態でも活用できます。

数ミリ単位の距離はわかりませんが、かなり正確にだいたいの距離がわかります。

時と場合によっては、一見原始的に見えるこの方法の方が役立つ時があるということです。少なくとも1mmの幅が1.4mmの幅になっている定規より正確に遠い距離を測ることができます。


1.4mmの幅だったとすると5mmで2mmの違いが生じてきます。1cmだとすると1.4cmになる訳です。10mだったら14mにもなってしまいます。自分の手の長さを基準にすれば、10mのロープを欲しい時に4mも違うことはありません。

感覚でわかること、というのは完全には正確ではないが、大きくは外れない訳です。きっと1mも違いはないでしょう。100mのロープが欲しいと思っても、だいたい同じぐらいの長さになるはずです。もちろん、自分の一尋がどれぐらいの長さになるのかを知っていなくては話しになりません。ロープを扱うことの多い海関係は未だに尋で言うことがあります。

高性能な魚探だとメートルで表現したり尋で表現したりさせることもできます。その方がわかりやすいからです。


感覚的な診断というのは、それに近いものがあります。簡便で器具を使わないから正確ではないが、大きくは狂わないというものです。ただ、5cmのものを計るのは難しいので、そこは正確な定規が必要になってきます。時と場合によって使い分けるというのが西洋医学と東洋医学の違いなのだと思います。


詳しく観察する為には、正確な診断が必要でしょう。しかし、大まかに見るだけに一々大きな器具を使う必要はありません。キャンプに定規を持っていく人はいないと思います。定規がない時に、このような方法で割り出していくと意外に活用できたりします。

状況に合わせて活用するということが大事です。